川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

前半8分の先制ゴールまでのG大阪の攻撃の鋭さと、その後の15分ごろまでの展開を考えれば、G大阪の圧勝は確実なのだろうと考えていた。特にこの日のG大阪は、左サイドハーフで先発した宇佐美貴史がキレており、新潟の右サイドでポイントを作り続けていた。

左サイドバックとしてその宇佐美の攻撃を担保していた武井択也は、その宇佐美の攻撃について「目の前にタカシがいた。タカシに攻撃は任せてた。その中でチャンスがあれば上がろうと思っていました」と宇佐美との関係を口にする。それに対し宇佐美も「オレはやりやすかった。(武井が)簡単に預けてくれましたし、変に縦パスを狙うような事もなかった。とりあえず簡単にいれてくれて良かったです」との感想を述べ、良好な関係が保てている事を伺わせた。

こうした言葉からも分かるとおり彼ら左サイドの局面だけを見れば、宇佐美の仕掛けはG大阪の攻撃のアクセントにはなっていた。ただしチームとして見た場合、必ずしもG大阪の攻撃は機能していたとは言いがたいものがあった。

その理由の一つには前半15分の二川孝広の負傷による交代もあるだろう。例えば西野朗監督はその件について「二川孝広が少しああいう状態で離脱して、佐々木(勇人)を強引にセンターに持ってきたというところで、なかなか機動性というところでは…」と述べ、試合展開に難しさが生じたことを匂わせている。

二川の起用を前提としてこの試合に向けて用意してきたフォーメーションを、試合中に組み直さねばならないという点で、G大阪には難しさが出ていた。その一方で、前半の新潟には全くいいところがなく、シュートは0本に抑えこまれていた。結果的に、前半の戦いは冒頭の15分ほどを除けば、そして局面での個人技を除けば退屈な物に終始してしまう。

かといって後半に何かが劇的に変わるのかというとそうでもなかった。相変わらずG大阪が新潟を攻め立てる展開ではあるのだが、ゴールを陥れるほどの劇的な変化があるわけでもない。そんな試合展開に対し西野監督は「後半の入りも決して悪くはなかったが、これは良くない展開だなと思っていたら、案の定ああいう展開になった」と後半の失点の場面を指摘する。「案の定」との言葉については追加点を奪えなかった前半の戦いとともに、新潟のゲームプランとして前半は1−0でOKだったのではないのか、との見解も含まれている。そして実際に後半は新潟が徐々にフィニッシュに持ち込む場面を増やすという形で戦いを改善させ、77分のミシェウのゴールを呼び込む。

ホームのG大阪にしてみれば、ボール支配率で上回りながら決定機を作れない、ぼんやりとした試合の中での失点であり、精神的なダメージは大きいように思えた。ただ、そこで再び突き放す所にチームとしてのポテンシャルの高さを感じた。

きっかけは武井の攻撃参加から。中央を経由してサイドの佐々木へとパスをつなぎ、宇佐美へ。足をツらせそうになりながら放たれた強烈なシュートをGKの東口順昭は弾くのが精一杯。このこぼれ球に反応したアドリアーノがきっちりと押し込んだ。新潟にこの1点を跳ね返すだけの力は残されていなかった。

試合後の選手たちの表情からは、安堵感が伝わってきていた。これで火曜日の大一番にいい形で臨めるという思いは、少なからずあったはずだ。

その火曜日のACLについては、どの選手も試合中は全くそうしたことは頭にはなかったと話しており、実際にそうなのであろう。C大阪とのベスト8入りをかけた大一番を前に、G大阪としてはこの勝利はプラスの推進力に変えたいところである。

川崎を相手に3点を取り合ってドローに持ち込んだC大阪と、試合終了間際に勝ち越し弾を決めたG大阪と、お互いに攻撃力を発揮し、前に出るスタイルを貫くのだとしたらこれは壮絶な打ち合いが見られる可能性は高そうだ。ダービーマッチであるという点を含めて、Jの歴史に残る戦いを期待したいところである。

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