川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。


小野剛
オランダ遠征でいい試合をしてガーナに勝つ。で手応えを感じていた。で手応えを感じて帰って来た時のミーティングがまた印象的。


VTR
岡田武史
09.10.6 
一年前と今とを比べると、確実に進歩している。しかしその進歩ではまだ足りていない。オランダ戦、ガーナ戦を見たUEFAのTDが、いいねと言っていたが、結局そこどまり。いいとこ止まり。一緒なんだ、ここを超えない限り。ベスト4を目指すためにはここを超えないと。本大会になればやると思う。だけどここからの8ヶ月が大事になる。その覚悟を持つ選手とやりたい。そして本気でやれば絶対に行ける。ただし、かなりの覚悟をもって取り組まないとダメだと思う。

ある程度の時間集まってキャンプすれば伸ばせる自信はある。だけどそれが代表はできない。だから選手にお願いするしかないんです。

小野剛
()

岡田武史
なんかね、ちょっと満足していたのを感じたんですね。(オランダ、ガーナ戦直後の)現状に満足しているなと。しかし結果は勝っていない。やられている。いいぞと言われるんですが、でもそれに満足されたら困る。その時にこれを感じたからそういった。

小野剛
逆境はチャンスだと。

岡田武史
ぼくみたいなジェットコースターみたいな人生を歩んでいるとわかる。怒るのは必要だから。次に成功するために怒る。そこで頑張れるかどうか。そこで諦めるからだめ。こらえていると、必ず次に繋がる。
選手にはよく言いますが、スランプになった選手が相談に来る。今まで右肩上がりの選手が来たことなんて見たことない。そして選手にはこう言います。落ちたのは、いまより高いところに行くため。ジャンプす時にしゃがむだろ。こういう時は必要なんだと。でもみんな底を見ている。
黄金時代を取り戻しますとかって言うが、低いところを見てて行く訳がない。
自分の人生を見たときに必ず壁とか逆境が必要でした。それはより高いところに行くために与えてもらっているんです
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。




小野剛
順風でも締めて締めて、残り2試合を残してウズベキスタンのアウェイで、出場権を手にした。4大会連続。いざやるのは大変だったのでは?

岡田武史
この時、正直今だから言うのかもしれませんが、3試合で勝ち点3を取るという条件でした。それでまず間違い無く行けるというのは自分の中にありました。で、この試合(ウズベキスタン戦)の時に退席になっていて、喜ぶに喜べなかったですね。悪いこと言っていなかったんですけどね(退場した長谷部の穴を埋めるべく指示をしていた)。
ただ、出場が決まったということでよし、スタートだと。

小野剛
6.4に予選突破が決まって、翌日に日本に帰ってきて、6.8日のミーティングです。

VTR

岡田武史
それ以外に個人でベスト4に入るために何をするのか。自分で考えて。ベスト4を目指す時にこのチームで何ができるのか。何が出来るようになるのか。これはオレからのお願い。
何をレベルアップさせなければならないかを書いてほしい。ただし、「ミスをしない」というようなネガティブワードは使わない。否定形で書かないように。ここに書いたものを実行するために何をレベルアップさせるのか、書いてくれ。

小野剛
目標シートですね。

岡田武史
これは自分で持って帰ります。自分の特徴、それでチームに貢献できるという部分。そしてその一番下の欄にレベルアップするべきことを書いてくれと。それは日付を書いて持ってい、時々、それを見て目標を書きなおしてくれと。
結局それから一度も言わなかったんですが、ヤットはずっと家に張っていたと言っていました。

小野剛
()

岡田武史
今の状態では勝てない(という現状認識があった)。
06年のオーストラリア戦でもチャンスはあった。ただ、負けた後にシュート練習してもそれでは遅い。だから目標設定しました。本大会までにやることを徹底させました。
まず、走り勝つということ。ボール際で競り勝つ。あとはパススピードと精度とを上げよう。でもこの3つは代表合宿だけではできないんですね。

という事で、走るに関してはローパワートレーニングをしまいた。長崎先生(?)という先生が実践から導き出したもので時速8km以下で走ると身につくものです。
体内のグリコーゲンは限られているんですね。そして(ダッシュなどの)ハイパワー時にグリコーゲンを使います。その一方で(ジョッグなどの)ローパワーでは脂肪を使えばいい。それができていれば全く疲れないはず。しかし現実には後半になると疲れてきて頭がぼーっとするんですね。
それはなぜかというと、ローパワーの時にグリコーゲンを使っているからなんです。だから本当に必要なハイパワーの時にグリコーゲンを使おうというものです。
これは効果があったと思います。試合を見ていてもバテてなかったですし、足もツラなかったですからね。

ボール際で競り勝つためには体幹トレーニングを取り入れました。ちょっと違うかもしれないんですが、日本人が世界で勝つためにいろんなことをやってきました。空手をやったりしました。
そのなかで分かってきたのは、日本人は骨盤が後傾しているという事。欧米は前傾してます。

前に外国人のアスリートの下っ腹を見たら、ポコッと出ているんです。でもそれは筋肉なんですね。またある時体操のビデオを見ていたら、ロシアの代表監督が日本の女子代表を指導に来ていた。そしたら立ち姿がダメだと言うんです。それは逆に言うと、外人が着物着ても似合わないのと同じ。

そこでやっていたのが、シラカバのポーズ。これをすると骨盤は一直線になる。

カール・ルイスがスタンドを上がる姿をみていると、体が一直線になっているんですね。力がまっすぐに伝わっているんです。でも、それ以外の選手は、腰のところで折れ曲がってクシャって感じに見えた。

そういう経験があって、その後にシラカバのポーズをみて、骨盤だとピンと来たんです。
で、最初は体操競技の真似した。アスリートパフォーマンス(と言う会社)がアメリカから売り込みにきた。で、これはいいと言う事で、コーチをアメリカに飛ばして体幹メニューを作ってDVDを全員に送りました。

最後のパススピードと精度はJリーグでやるしかない。でもこれだけは上がらなかったですね。
やらなくても済むところではやらないんです。追い込まれないと。Jリーグでは、詰めなくてもやれてしまう。ただし、そのレベルでは世界ではダメなんです。それは分かっているんですが、できませんでした。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。



小野剛
本気でやってみないかと毎回問いかける。それを聞いていて、毎回鳥肌が立つくらいでした。
ウルグアイ戦から目標が見え、チーム力がアップしたと思います。そしてカタール戦に勝って先が見えてきた。4試合残して2つ勝てばいいという状況で、チームが良くなってきた。そうしたなか、スタッフ全員集められたミーティングが行われた。

09.1.11のミーティングを受けて
岡田武史
みんなも感じていると思うが、良くなってきてた。カタールに勝ったから。でもカタールに勝っただけで経験上ここからが正念場。いろんなことが起きる。ビビることはないが、油断もしない。そんなに簡単ではないという事。そういう油断を見せたら選手に移る。小さなことを徐々に甘くしてくと、大きな歪になる。
それが取り返しの付かない穴になることがある。危機感をもってやってもらいたいというのがひとつ。そして南アフリカに行って世界を驚かせるのは半端ない目標だが、それはスタッフもそう。ベスト4に入るぞ、というのは簡単。でもそれでなにができるのか。

小野剛
いい風向きの時、順風の時に危険だと思う理由は?

岡田武史
トラブルの元になるものは、調子いい時に芽生えている。この後、あれっという形になる。南アフリカ、香港遠征で緩んできたのを感じたんですね。それで選手にオランダの堤防の話を伝えました。オランダは海面より低い。ある少年が、堤防にできた小さな穴から水が漏れているのを見つける。その少年は、その穴に指を突っ込んで一晩中待つんです。その危険性を知っていたから。
それで香港戦の後、今、このチームに水漏れを感じるとそう話したら、その夜に大問題が起きる。
ぼくはそれ知らずに日本に帰ってきて激怒したんですが、なんとなく空気で感じてたんですね。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。



岡田武史
フィロソフィー。このチームでは6つだったかな。Enjoy、Our Team、Do your best、communication、Improve、concentration。
このチームは1年くらい言い続けたら最終的に言う必要がなくなりました。

いくつか言いましょうか。Enjoyは楽しむ。プロだろうがなんだろうが、サッカーを始めたときの喜び。子供の頃お山の大将で、ところがレベルが上がるとボールが欲しくなくなる。ミスしたくないから。でもずっとそういう形になった選手は伸びない。そういう意味で、エンジョイというのはビビった姿だけは見せてくれるなと。

そして途中から言い出したのは究極のEnjoyは自分の責任でリスクを負うことだと。

例えば2対2でここに敵が二人いる。うちがディフェンス2枚。ぼくはボールのところにプレス。もう一人はカバーに入るように指示する。でもこいつ(敵のボール保持者)がヘボそうだと思ったら、ここ(カバーのポジションを捨てて、敵のもう一枚の脇)に行けばいい。後ろ向いて逃げたらここ(敵のボール保持者を2枚で挟み)に行けばいい。そこを判断するのは選手。だけど、裏取られたら、選手から言われる可能性がある。そこは、ぼくは言いません。

「そこに居ろ」と言われたからそこにいる、だとか、「抜かれるな」と言われたから抜かれないポジションにいた、というのではダメ。
自分の責任でリスクを負うのが究極のEnjoyです。そのためには我慢が必要。

それは今回、初めて見つけた方法論です。

Our Teamを作るためにやったんですが、誰のチームでもない。お前ら一人ひとりのチームだと。監督が、キャプテンが、ではなくてお前ら一人ひとりのチームだと。

こんな話があるんですが、村の夏祭。樽酒を買って祝うんです。でもその年は凶作でお酒を買えない。そのために一人ひとり、お酒を持ちようろと。そして結果的に酒樽がいっぱいになる。良かったな、という事で飲んでみたら水だった。俺一人だけだったらわからないだろうとやった結果、一人が出さなくてもわからないだろうという事で、全員がそうしたと。

この意味は全部話しきれないんです。ただ、選手は何々してほしいと思っている。そして人に責任を預けたがる。そうやって自分で伸びようとしないやつは絶対に伸びないんです。

グランドの芝生に上から肥料と水をあげると綺麗になる。だけど、足を踏ん張るとズルッとめくれてしまう。芝生は水と肥料をあげると、枯れたふりをするんです。ところがあげないと芝は根を伸ばして行く。これは頃合いを見ないとダメだけど、ある意味Our Teamは自分で自分をコントロールできるようにしなさいと言う事。
そういフィロソフィーを6つ作って毎回選手に伝えました。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。




小野剛
それは選手も良さを感じていた。チームが良くなってきた。あとでワールドカップを振り返って、ぐっと上がったと思ったのは、逆境の後。いくつか小さいのがあったのが、2008年の札幌のウルグアイ戦はその一つではないですか。

岡田武史
確かにこのウルグアイ戦は暑い中、Jの過密日程で組んでいました。ある意味いろんな状況があり、そう組まざるを得なかったが、この試合、選手は選ばれてがっかりだとは思っていないとは思うが、選ばれたから来ましたと。そして出ろと言われて出ました。こうやれてと言われてやった。完敗で帰りますと。それは代表チーム以外に自分のチームがあるから。その時、このチームに対するロイアリティを持たせないと何回やっても同じになる。それはかなりショックでした。負けて悔しくなかったらサッカーやる資格がないわけですし、このチームで悔しさを感じられなかったら成長はない。
2年弱、こんなことを繰り返したら、ここで進歩しなかったら勝てない。進歩させる為にどうするのか、かなり悩みました。

小野剛
この敗戦の後の最初のキャンプでひとつの大きな目標を出すわけですよね。


岡田武史
2010年のワールドカップ出場はそれを信じたら絶対になる。しかし無理だと思ったらそれは実現しない。

2008年10月7日
岡田武史
バーレーン行った後でしたかね。
黒板に書いたんですが、南ア大会でベスト4に入って世界を驚かそうと。それに本気でチャレンジしてみないかと。可能性については、おれは可能だと思いました。

しかし、試合に出ろ。そこで、こうやれといわれて戦った。帰りました。これ自分のチームではない。みんなでやって戦って喜ばないと自分のチームになっていない。

バーレーン戦で負けたときに戦術、タクティカルに加え、サッカーのバックグラウンドにあるチームマネージメントをやらないとダメだと思った。
ベスト4という目標は代表では作っていなかった。
Jでは目標とフィロソフィーを作っていたんですが、代表ではむりだと思っていました。
そこで、中心になる3人の選手を呼んで本気で狙うと伝えました。
酒飲んだらダメ、痛い痛いとすぐにピッチに転げててもダメだと。そういうのを乗り越えないとだめなんだと伝えましたが、だけど、そいつらはやると言ってくれた。
全体ミーティングでそういう事を行ってもだめなんですね。みんなで顔を見合わせて「どうなんだろう」となる。だけどリーディングの選手に言えば広がると思ったんです。
それで毎回、本気でベスト4を目指そうと問いかけ続けた。2年間進歩するには、自分たちのチームにするしかない。そこで、やってくれとお願いするしかない。本気でベスト4を目指すんだと。
心理学の事を考えて、問いかけ続けた。手紙を書いた。DVDを作りました。そして最終的に目標は高いところがあったほうがいい。そしてそれを全員が目指してくれた。
コックの西さんが本を出すという事でライターさんが取材に来られたんですね。みんなに取材して最後に来たんです。「岡田さん、全スタッフが同じことを言っている。どうしたんですか?」と。
何もしてない。だけどドクター、ホペイロ、コックさんが本気で勝たせてあげたいと思った。ドクターがご飯食べてないと思ったらドクターに伝える。みんなが勝たせてやりたいと思ったら、誰かに伝える。それが良いスタッフなんですね。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。



◯岡田武史前監督
非常に出づらい映像でした(笑)。12年前あんなに若かったとは(笑)。

ワールドカップが終わってかなりたちますが、よくやったと言ってもらえっています。ただし我々の目標はベスト4でした。パラグアイに勝てればそれにチャレンジできた。無念さを持って帰ってきました。そしたら関西空港で4~5000人が出迎えてくれた。出て行く時は20人くらいですかね。そういうのには慣れていますが、今回は違っていた。若い人が多かったです。
モチベーションは、お金、名誉、いろいろありますが、いつも最後は選手、スタッフ、その家族の笑顔が見たいという所に落ち着く。私はサポーターを喜ばしてあげたいという所までは行き着かなかったんですね。ただ(関空に出迎えてくれた)彼らを見たときにやっててよかったと。無念さを癒されました。
それは多くのサッカー仲間のおかげだと思っています。

ここに来るのに気安く引き受けた。何も準備せずに来ました。ところがリハーサルを見たら、こんなVTRまであるのかと。昨日のリハーサルでピーク迎えてますが、でも精一杯がんばります。

小野剛
一言いただきましたが、順に振り返りたいと思います。まずは就任会見。

VTR
川淵三郎元会長
岡田新監督には心からの敬意を表したいと思います。

岡田武史
これは引き受けられないと思ったが、やらなければとも思った。トライせねばと。あまり深く考えずに、やりますと。ただ、言ったからには日本代表チームがW杯に出るためにやります。


小野剛
なんで受けたんですか?

岡田武史
これは自分でも当初分からなかったですね。最初の仕事が予選で、当時1年間くらい日本のサッカーを見ていなかったんですね。それもあり絶対に引き受けたらいけないと思っていたんですが、これは逃げちゃだめだという気持ちが湧いてきた。あとで考えてみると、なにか悔しかったんですね。
これは変な言い方ではないですが、ヨーロッパではこう。南米ではこうだと。それで、いつも日本人がそんなにダメなのかい。日本はそんなにだめかと思っていました。
某チームにヨーロッパからコーチが来るんですが、記者がぐるっとノートを持って練習場を囲んでいる。
つまり日本人はコンプレックスをもっているんですね。
雨が降った後、下ばかり見てたら水たまりしかmない。ところが上を見上げると、そこにはきれいな虹があるんです。
それまで、日本人のいいところだけを省いて見ているようで悔しかったんですね。それがあって引き受けたのかなと。

小野剛
日本人の良さがあるはずだと引き受けたとの事ですが、どういう良さをだそうと?

岡田武史
常識を疑おうと。日本人はそんなにだめなのかと。個で勝てないから組織で勝つのが常識だと思っていたが、体操競技は個で15年間世界一ですよと言われた。
なぜ個で勝てないと決めているのかと。もちろん、ボルトとか見てると100mは勝てない。でも持久力で勝てる、俊敏性も勝てる。日本人は草食だが、ロナウジーニョになれない欠陥があるかというと、そうではない。
日本人が持つ良さにプラスして、組織、チームへのロイヤリティー(忠誠心)を生かしていこうと。接近、展開、連続。マイボールなったら続けていく。90分間それを続け通す。攻撃でも局面で人を集めて数的優位を作る。そういう考え方をしてスタートしました。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。


ワールドカップ2010 監督たちの言葉

小野剛
みなさんこんにちは。FIFA、ヨーロッパ、いろんなゲストに集まってもらっています。そのなかでできるだけ生きた言葉を見て行こうと。

パート1では岡田さんに
パート2では、カンファレンスに毎回来てもらっているアンディ・ロクスブルクさんが生きた言葉を背負って持ってきてくれています。
パート2では岡田さんにも参加してもらいます。

パート1ですが、試合の場面はなんどもTVで見ていると思います。むしろ今回は岡田さんに来てもらい、カーテンの裏側で目にすることのないものを語ってもらいたいと思います。
代表チームに密着しビデオを400本撮影しています。そしてミーティングの場面は目にする事はなかなかないと思います。そうした映像から、チームマネージメントを探っていきたいと思います。
ということで、岡田監督です
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。




田嶋幸三

◯ワールドカップが基準とすべき大会である。
何が通用して何が通用しなかったのか。

指導のヒントになればと思います。飽くまでも世界基準。子供たちの中で世界基準でやりましょうということ。
2015,2050年に向けて、世界をスタンダードにした強化策の推進。
各カテゴリー世界大会→分析・評価→課題の抽出・克服のシナリオ→(書き取れず)→各カテゴリー世界大会(以下循環)
日本が出ていようがいなくても、それを評価

様々な角度から分析→育成への示唆

基準のひとつがJFA、UEFA、FIFAのテクニカルレポート。カンファレンス中にテクニカルレポートを特別に販売できます。

代表チームの経験、分析→日本全体で共有、日々の実践へ

それを日々の練習に工夫してほしい。
最初は模倣は仕方ない。そこから枝葉をつけるのは皆さんの力。

三位一体+普及
代表チーム、指導者育成、ユース育成
真ん中に普及がある

2006年にはいい成績を残せなかった。ただしゴールデン・エイジ以降の世代からまた新しい選手が出てきた。それはみなさんが努力したからだと思います。アジア杯にも新しい選手が出てきています。また、アジアの中で、ヨーロッパでプレーする選手を最も多く輩出する国になりつつあります。それは三位一体の活動のおかげ。

◯課題克服のためのフィードバック

短期→代表チーム、ユース
中期→ユース、指導者育成
長期→普及、指導者育成、ユース、代表チーム
一貫指導は、まずは幹の共有があり、枝葉はみなさんになる。

昔はスタイルが違っていましたが、今はヨーロッパのスタイルがひとつに収束しつつある。その幹を共有するのが大事。具体的にはこのカンファレンスで見てほしい。

今回、受講希望の250人以上の方をお断りしました。そして、この情熱があるから支えられている。63000人以上がコーチ登録しています。そしてそれが我々を押し上げているパワーだと思います。これなくして日本の活躍はありえません。そしてプレーヤーズファースト。選手にとって何が必要なのかを考えようという事です。


先ほどジムから言われました、2005年宣言。これはミッションステートメントだと思います。迷いが出たときに読み返すことにしています。理念、ビジョン、2015年、2050年の約束。それを忘れたら行く方向を見失ってしまう。

◯サッカーの持つパワー、社会的影響力、責任。
指導者育成、そしてみなさんが子供たちを教えることが社会貢献だと思っています。そして代表チームが頑張ることが社会貢献だと思っています。その責任を果たせるようにしっかり活動して期待と思います。

◯リスペクト
「大切に思うこと」
仲間、相手、指導者、審判、観客、運営、ゲーム、ルール、施設、用具…。
互いに大切に思うこと

こういう気持ちをスポーツから訴えていくことがどれだけ子供の心身の発育に重要かを、それを皆さん忘れないでください。これはUEFAでもやっていることです。これを広めていけたらと思います。

そしてみなさん、サッカー仲間との談義を大いに楽しみましょう。ぜひ、有意義な時間に。皆で実りあるカンファレンスにしましょう。3日間よろしくお願いします。サッカーをピュアに愛しているみなさん。話し合い、別府の温泉に浸かることで癒されると思っています。よろしくお願いします。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。



カンファレンステーマ

1月8日
1 2010年を越えよう。
監督の目からみた2010年南アフリカ大会。

1月9日
1 世界のメディカルサポート
世界の医学
大分FAのメディカル情報

2 世界のサッカーの最前線
TSG分析
世界と日本

分科会
JFAアカデミー、女子、フィジカル、GK、グラスルーツ、医学、フットサル
AFC、ミーティング

1月10日
1 2010を超えて日本サッカーの将来のために
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。



◯田嶋幸三
去年はたくさんのいいことがありました。

U17女子W杯の準優勝。輝かしい成果だと思います。吉田監督、どうぞステージへ。

吉田弘・2010年U17日本女子代表監督
一言だけ、世界各国でいろんな環境で、子供たちがいろんな習慣を身に付けるんだなと。この大会は、トリニダード・トバコでありました。ホテルから200m先の公園に行くのにバスでどうぞと言われました。そう言われた公園の周りが3車線の道路でした。その道路を渡らすことができないからだと考えたんです。
そこで初日で渡らせたら、子供たちは渡れない。そういう違いをしみじみと感じました。いろんな環境で身につくものが違うんですね。
日本の指導者のレベルは上がっている。しかし相手との駆け引きの力、見る力は我々指導者の課題だと思います。それを身に付けてトップレベルの選手を育成したいと思います。

続いて、アジア大会の男子女子が両方優勝しました
男女両方の優勝は本当に難しいこと。ただ、これは日本中のみなさん(指導者)の努力の賜物だと覆いますありがとうございます。

2010AFC年間最優秀監督に岡田武史監督が選ばれました。

岡田武史・前日本代表監督
ぼくもちょうどクラシコを見に行っているときに、電話がかかってきて受賞を伝えられました。我々日本、アジアのサッカーは急激に進歩しています。それは代表だけでやったものではなく、レンガを積んでいった、その結果だと思います。
レンガはずっと縦に積んでいくといつか倒れます。そこでどこかでヨコに積む必要がある。サッカーの仲間が積んでくれたそのレンガの上に、代表チームがちょっと積ませてもらえました。今回の結果は、みなさんのおかげだと思います。ありがとうございました。

2010AFC
年間最優秀フェアプレー協会

西村昭宏・日本サッカー協会技術委員長・育成担当
全国のサッカーの関係者を代表しましてこの賞をいただきました。フェアプレーは重要。世界のトップテンを目指すために、強くて、フェアなプレーヤーをつくっていかないとダメだと思います。
以前もフェアプレー賞をたくさん貰っていた時期はあったんですが、その一方で負けていました。それが今年は結果が出せました。
そういう意識は急には身につきません。指導者の皆さんのおかげだと思っています。

AFC 指導者養成最優秀協会

この賞を渡す前に、私が長年思っていることをお伝えします。国々でサッカーを発展させるのは個々のやり方だけではダメ。全体的なアプローチが大事。科学、スポーツ、指導者、審判が一緒になって発展させる。AFCが国々を見るときに、効果的に指導者の育成をする協会はJFAがトップだと思います。指導者の養成の体勢を作ってこられたと思います。おめでとうございます。

西村昭宏・日本サッカー協会技術委員長・育成担当
この賞も同じです、サッカー関係者を代表してもらいました。すべての方の努力の賜物だと思います。教えるのは常に学ぶという姿勢を持つことが重要になります。そのなかでプレーヤーを育てていく。育成していくということだと思います。これからも頑張っていきます。

田嶋幸三
私たちは、ワールドカップを掲げるためにやっています。そのために様々な分野と協力してます。今回はJリーグの大東チェアマンと、中野専務理事とにも来てもらっています。
前回はこの一週後にやりました。Jの関係者が来やすい日程になったと思います。
次回は高校選手権とうまくずらしてやりたいと思います。また、JOCからも来てもらっています。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。



◯ジム・セルビーさん(Jim Selby:Director,Coarch Education:AFC)
AFCを代表しまして、今回JFAのカンファレンスの成功を心からお祈りしたいと思います。FIFAから、ヨーロッパから、様々な人が来てくれています。アジアへようこそ。

アジアを考える上で、興味深いのがその潜在力です。アジアは成功する潜在能力があります。しかし潜在力だけではダメ。潜在力がある人すべてが成功するわけでもありません。日本に来ると、日本の友達に会います。彼らは色々な所にDREAMと書いています。
私たちにも夢があります。それがなくてはうまくいかない。それに加えてビジョンがあります。夢を果たすには、決心。草の根の人々の力が重要になります。JFAとして、皆様の努力を元にサッカーをよりよいものにする力があると思います。サッカーのレベルをあげるのは十分に可能です。経験や知識を持ったコーチがたくさんいます。いい選手が沢山います。心の強い、ディシプリンを持つ選手もいます。しかし次のレベルに行くためにたくさんの事が必要です。選手の成長を助ける上で重要です。それをやるためにこれ(総括)は必要です。
概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。

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カンファレンスイントロダクション
田嶋幸三
フットボールカンファレンス実行委員長
JFA副会長兼専務理事

皆さんと会って、伝わってくる匂いを感じます。みんなさんが来てくれていることに感謝しています。
6日にドーハでFIFAの選挙があり負けました。やり遂げましたが、結果は落選でした。AFCの理事にはなりました。また4年後、挑戦したいと思います。
日本サッカー協会の方向性もそうですが、いろんな国の状況を見ていると、お金、マーケティングなどが幅を効かせています。
でもサッカーに本当に純粋な部分、どこを伸ばすのか。それは様々な年齢の指導をされているみなさんのパワーが必要です。サッカーを純粋に愛している人のパワーを無視する事になってしまったら、サッカーは滅びてしまう。
JFAは、2年ごとのこのカンファレンスでそれを見つめ直したいと思います。

今回でカンファレンスは7回目です。98年にフランスW杯に出た年からスタート。いつかアジアでワールドカップを掲げる(優勝する)ことを目標にやっています。

みなさん、大分県へ、ようこそ。
大分協会の大場先生、首藤会長のおかげで実現しました。
大分県知事、別府市、OFA。九州協会の篠永会長ほか、みなさんの支援で開催できます。心より感謝します。

みなさん、飲んで歌って多くのお金を別府に落としてください(笑)。

アディダスジャパンの協賛とキリンビール、ビバレッジの協賛にも感謝します。
同時通訳の方々にも感謝。

ゲストとしてFIFA、UEFA、DFB、AFC、AEFCA、AFC加盟協会のみなさんにもお越しいただいています。

今回の選挙活動で、JFAが指導者を派遣した、タジキスタン、ザンビア、シリア、スーダンを訪問しました。すでにトレセンの言葉は、アジアに広まっています。カラオケと同じような形で。

また私は選挙活動で日本の指導者を派遣すると約束しました。JICAを通じて派遣します。英語が使える方、どんどん言ってください。足りないくらいです。
グアム、北マリアナ諸島、ブータンではナショナルチームの監督を派遣しています。

私たちは、世界のサッカー仲間から多くのことを学んできましたし、今後も継続して学んでいきたい。アジアの仲間たちと、アジアへ、世界へ。その源がこのカンファレンスだと思います。

メディアのみなさんもようこそ。
今回は日本のメディアだけではなく、韓国、中国からも来てもらっています。
◯栫裕保監督(滝川第二)
 飛び抜けた選手がいないんですが、その分全体の底上げができている。全員出したいというのは個人的にあります。
 CBの2枚は頑張っていると思います。ハイボールには強い。昔みたいな完全な密着マークはさせていない。逆に変えてしまうとリズムを壊していしまう。
 今日は自信を持って行けと伝えました。私が掲げた目標は4つ勝とうということでした。
 私の予想は流経と静学の決勝なんですが、次はその一角(の静学)とやることになるのかなと思いますが(日章学園が勝ち上がり)、それは楽しみです。
#10山川翔也(新潟西)
 ヘディングシュートは狙っていました。諦めたくなかったので。親にも相手にも、3年生にも失礼になるので(諦めたくなかった)。3年生はこれで終わりですし、負けて悔しかったです。
 これからもプレッシャーに勝っていかないと、この場にも出てこられない。目標はベスト8だったので、満足できませんでした。もっとゴールも決められたと思います。無駄にオーバーヘッドとかしててもっと冷静にシュートを打てばよかった。
 もっともっと厳しい練習をしていきたいと思います。


#6山川将生(新潟西)
(前半シュートを20本打たれているが)それでもまだ点は取られていない。だからまずは相手のコートでプレーしようと話していた。前半はなんとか凌ごうと。
 相手は後ろからどんどん走ってくるスタイルでした。それでマークがずれてしまいました。早かったですし後ろ向きの試合展開でした。
 1失点目のところは、まだ返せるとう感じでしたが、2失点目が大きかったです。

 将来自分が教員になって子供たちにサッカーを教えて、この経験を伝えて、この舞台を経験させたい。この空気や、周りからの応援と、それに応えなければというプレッシャーの大きさとかの経験を伝えたいです。
(プレッシャーというのは?)地元や高校の中でも「お前らやれるよ」と言われ続けて、それがプレッシャーになりました。
 開会式で国立に立ったときに、最初はベスト8を目標にしていたんですが、もう一度ここに帰ってきたいと感じました。この大会に出てくるだけでも大変なんですが。
 これからセンター試験を受けて、新潟大学を目指します。それでオレが監督になって全国に連れて行きたいです。そういう目標ができました。これから勉強を頑張ります。
(後輩には)西高の伝統を引き継いでほしい。また全国に出てほしいです。
#16新里大地(立正大淞南)
 裏を狙うのが特徴で、それが池田くんに出してもらってダイレで蹴りこみました。

#13徳永裕次(立正大淞南)
(圧倒した前半に無得点だったが)それについて不安はありませんでした。自分で決めてやろうと思っていました。決定力不足なので、それは直さないと勝てないと思います。
(攻撃的なスタイルについて)仕掛けろと言われている。仕掛けて取られたとしても、それは怒られない。ただ攻守の切り替えは言われています。ボランチの稲葉(修土)が上がったら自分が下がるのは言われています。
(切り替えについては)奪われた後にさらに守備に行きます。フォローしている選手が、奪った相手に行ってカウンターさせないよう守備をしています。
(西武台に向けて)自分がミドルシュートで点を決めたいですね。自分も去年でていて2−1で負けたんですが、最後に決めていれば同点になっていたので。

#14池田拓生(立正大淞南)
 新里とは中学が同じで、ぼくが持ったら出してくれます。
 早いテンポからのゴール前でのスピード感を見て欲しいです。
(攻撃的ではあるが)野洲みたいだとは言われてないです。
 今日は2年生は稲葉しか出ていませんし、ただ僕らの試合を見て、引き継いでほしい。一つでも多く勝って、自分らのサッカーを見せていければと思います。
 前の距離感は気にしています。今年は初めから国立に行こうと目標にしていました。次が山場です。
◯南健司監督(立正大淞南)
 今日の出来は良かったと思います。
 江戸川陸上から西が丘に変わりましたが、客席から近くになるので、モチベーションでは気にしてませんでした。
(チームとしての)能力はいままでいた大エースがいない分、低いと思いますが、技術的な安定感はあると思います。10点の選手はいないけど、8点の選手が11人+交代選手に揃っているという感じです。
 次の西武台戦ではまずはコイントスで勝って黄色いユニフォームを着たいですね。去年は2−1で負けてますし、3月に大垣市長杯では5−1くらいで負けていますし、勝ちたいですね。西武台に向けてFW対策をしたい。清水くんにやられていますし、練習試合ではハットトリックを決められているので。
 鳥取や島根の学校が勝ち上がるのは考えられないことだった。コンプレックスを気にせずに、やりたい。
 静学の強さは健在だった。ただし前半限定で。米子北戦で静学が見せていた圧倒的な強さは、宇和島東を相手にしたこの試合でも発揮されていたが、後半に入りペースダウンする。理由は、宇和島東の前線からのプレスである。

 宇和島東の山本光生監督は「前半は抑えこまれましたが、後半は少し前から行って相手も少し焦ってくれた」と試合を振り返る。0−1までの試合展開は想定の範囲内だと話してた山本監督にとって、2失点を喫した前半は予定外。だからこそ、2点を奪うために多少リスクを犯し積極的に前から守備をしなければならなかったのである。

 結果的に後半を無失点で終えることになる宇和島東にとって、もしかしたらあまりに守備的な前半は、自らの首を締める試合展開だったのかもしれない。例えば出場停止が明け、ピッチに帰ってきた大島僚太は「最初は相手のプレスが弱かったんですが、(後半に)プレスが強くなってミスが出てしまいました」と話し、宇和島東の前からのプレスの有効性を間接的に認めている。

 攻守において米子北を圧倒した1回戦を見ていて、個人技をうまくチームのパッケージに組み込んだこのチームの強さは別次元だと感じたが、勇気を持って前から守備をすることで、その静学を崩す余地があることを宇和島東が示しているようにも感じた。

 静学の3回戦の相手は、宮城県工業を2−0で下した日章学園。#10福満拓人や、#6山田貴文といった技術レベルの高い選手を複数擁しており、真っ向勝負を挑んでくれば面白い戦いになりそうである。
#6星野有亮(静岡学園)
 自分としては、試合開始から15分くらいはリズムを作りたいというのはあります。ただ、前に前に行ってしまうところがある。
 高円宮杯の時は相手も攻めてきて自分たちのサッカーができましたが、ここでは守ってくる。ただ3年生にとっては最後ですし、それは仕方ない。
(大島とは)もっとやれますよ。高円宮杯とかを見ていると、もっと中央から入っていたんですが、今日は緊張していると言っていました。
 守備は1年の頃から個別に。組織的なものはあまりないんですが、高円宮杯とかを経験して身についてます。
(対戦したい相手は)柴崎(岳)くんとやってみたいので、青森山田と試合したいです。
 目標は優勝です。

#8長谷川竜也(静岡学園)
(先制点について)ニアに来るかという予感があったので飛び込んだらそこに来ました。常にああいうボールを蹴っているわけではないんですが、あの場面では来るという感じがありました。
 優勝とかではなくて、目の前の試合を一つ一つ大事にしたいです。ここからはどこが来ても強いので頑張りたい。
◯山本光生監督(宇和島東)
 すべての面で劣っているところがある。技術、戦術を下から上げていかないと(全国で勝つのは)難しいというのを実感しました。ただ、この子らは新しい歴史を塗り替えてきてくれた。あとで褒めてあげたいです。
(ゲームプランは)前半は0−0を狙っていました。でも、0−1なら想定内だと思っていました。相手の攻撃力は高く、止められなかったですね。
(前半の有間潤のチャンスについて)普段はああいう事はないんですが…。相手が静学さんというのもありましたね。ただ、やってやるぞ、という気持ちは強かったです。
 前半は抑えこまれましたが、後半は少し前から行って相手も少し焦ってくれたので、チャンスをものにしたかった。守備力も高かったですね。
 ボールを奪った後にもっといい状態の選手に付けられるかと思ったんですが、でもミスが多かったです。
◯川口修監督(静岡学園)
 守備はまあまあだったと思います。粘り強くやってくれたと思います。
 今日みたいに守られてカウンターを狙われるんですが、次はつないできてくれそうなので、やりやすいかもしれません。
 連戦で体のケアが大事になりますが、それは夏に経験してますから。
#11廣渡剛太(静岡学園)
 今日はまだコテコテの静学のサッカーは出ていなかったです。セーフティーにやる中で、静学のサッカーが出せていなかった。まだできるという話はしました。また次があるので、そこで頑張ります。
 大島(僚太#10)の存在は結構デカイですね。
◯城市徳之監督(米子北)
(静学は)去年に比べてプラスバックできたり、CBのカバーリングができてたり、守備面でうまくなっていた。攻撃的だと言われていますが、今日は守備のリスク管理ができていたように見えました。勝ち上がるチームだなという感じでした。
 決めるべきところで決めた方が勝つという事だと思います。
(重視しているのは)人間性です。それがない選手は使わない。わがままにやっていてはダメ。それは全選手が共有しています。学校生活もそうです。
(試合は)入りは悪くなかったが、回されるとは思っていました。そういう意味では想定の範囲内です。今日は1万人くらい入っていたんですかね(公式発表は9000人)。そういう中で今日は楽しめていたと思います。
 クロスは上げられましたが、中での対応はできていた。練習でもこういうふうにやられるだろうという形をやっていました。ただ、あれだけ回されるとズレが出てしまいますね。
 本来は静学とは準決、決勝で当たるようなチーム。そういう強いチームとやれるのは大きいと思います。うちは去年を経験した選手が5~6人いましたし、ある程度の経験はあったと思う。そんなにアガっていたとは思わないです。ただ、相手は技術が高くていなされて、動かされて、それで消耗してしまった。でも、点は取れるだろうと思っていました。何点取られても、1点は欲しかったです。前半は0−0が理想でしたが、0−1は想定内でした。
◯川口修監督(静岡学園)
(米子北のカウンターについて)選手には伝えていないですが、変にうしなうと格好の餌食になる。少しそういう意味では消極的な試合でした。横パスばかりでした。
(後半の激しい指示の理由は)後半の途中から入った選手がぬるかった。一番走れる子がやっていなかったので。
 こういう展開にはなると思っていましたが、そういう意味ではプラン通りでした。
 一点目が勝負だと思いました。相手がカウンタースタイルだということもありましたし。怖かったのはセットプレーとそのこぼれ球。今日の前半は悪かったですね。最近で一番悪かった。
 交代采配は、もう一点取りに行くというメッセージです。
 守備に関しては、自然に覚えたものです。教えてないですね。強いて言うなら攻撃練習の時に入った際に、修正させるくらいですかね。
 本来の学園のサッカーはこういうもの。初戦で堅さがでやすい。
(右サイドバックの#5伊東幸敏が左サイドでシュートまで行った場面について)ああいうのを選手の判断でやったらそれはOKです。こっちの指示ではなかったですし、嬉しかったですね。
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