川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。




小野剛
順風でも締めて締めて、残り2試合を残してウズベキスタンのアウェイで、出場権を手にした。4大会連続。いざやるのは大変だったのでは?

岡田武史
この時、正直今だから言うのかもしれませんが、3試合で勝ち点3を取るという条件でした。それでまず間違い無く行けるというのは自分の中にありました。で、この試合(ウズベキスタン戦)の時に退席になっていて、喜ぶに喜べなかったですね。悪いこと言っていなかったんですけどね(退場した長谷部の穴を埋めるべく指示をしていた)。
ただ、出場が決まったということでよし、スタートだと。

小野剛
6.4に予選突破が決まって、翌日に日本に帰ってきて、6.8日のミーティングです。

VTR

岡田武史
それ以外に個人でベスト4に入るために何をするのか。自分で考えて。ベスト4を目指す時にこのチームで何ができるのか。何が出来るようになるのか。これはオレからのお願い。
何をレベルアップさせなければならないかを書いてほしい。ただし、「ミスをしない」というようなネガティブワードは使わない。否定形で書かないように。ここに書いたものを実行するために何をレベルアップさせるのか、書いてくれ。

小野剛
目標シートですね。

岡田武史
これは自分で持って帰ります。自分の特徴、それでチームに貢献できるという部分。そしてその一番下の欄にレベルアップするべきことを書いてくれと。それは日付を書いて持ってい、時々、それを見て目標を書きなおしてくれと。
結局それから一度も言わなかったんですが、ヤットはずっと家に張っていたと言っていました。

小野剛
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岡田武史
今の状態では勝てない(という現状認識があった)。
06年のオーストラリア戦でもチャンスはあった。ただ、負けた後にシュート練習してもそれでは遅い。だから目標設定しました。本大会までにやることを徹底させました。
まず、走り勝つということ。ボール際で競り勝つ。あとはパススピードと精度とを上げよう。でもこの3つは代表合宿だけではできないんですね。

という事で、走るに関してはローパワートレーニングをしまいた。長崎先生(?)という先生が実践から導き出したもので時速8km以下で走ると身につくものです。
体内のグリコーゲンは限られているんですね。そして(ダッシュなどの)ハイパワー時にグリコーゲンを使います。その一方で(ジョッグなどの)ローパワーでは脂肪を使えばいい。それができていれば全く疲れないはず。しかし現実には後半になると疲れてきて頭がぼーっとするんですね。
それはなぜかというと、ローパワーの時にグリコーゲンを使っているからなんです。だから本当に必要なハイパワーの時にグリコーゲンを使おうというものです。
これは効果があったと思います。試合を見ていてもバテてなかったですし、足もツラなかったですからね。

ボール際で競り勝つためには体幹トレーニングを取り入れました。ちょっと違うかもしれないんですが、日本人が世界で勝つためにいろんなことをやってきました。空手をやったりしました。
そのなかで分かってきたのは、日本人は骨盤が後傾しているという事。欧米は前傾してます。

前に外国人のアスリートの下っ腹を見たら、ポコッと出ているんです。でもそれは筋肉なんですね。またある時体操のビデオを見ていたら、ロシアの代表監督が日本の女子代表を指導に来ていた。そしたら立ち姿がダメだと言うんです。それは逆に言うと、外人が着物着ても似合わないのと同じ。

そこでやっていたのが、シラカバのポーズ。これをすると骨盤は一直線になる。

カール・ルイスがスタンドを上がる姿をみていると、体が一直線になっているんですね。力がまっすぐに伝わっているんです。でも、それ以外の選手は、腰のところで折れ曲がってクシャって感じに見えた。

そういう経験があって、その後にシラカバのポーズをみて、骨盤だとピンと来たんです。
で、最初は体操競技の真似した。アスリートパフォーマンス(と言う会社)がアメリカから売り込みにきた。で、これはいいと言う事で、コーチをアメリカに飛ばして体幹メニューを作ってDVDを全員に送りました。

最後のパススピードと精度はJリーグでやるしかない。でもこれだけは上がらなかったですね。
やらなくても済むところではやらないんです。追い込まれないと。Jリーグでは、詰めなくてもやれてしまう。ただし、そのレベルでは世界ではダメなんです。それは分かっているんですが、できませんでした。

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