歌舞伎町の奥まった先に鎮座するのが稲荷鬼王神社である。
元来、この地には稲荷社があったが、そこに熊野から分霊した鬼王権現を合祀して現在に至っている。なお、熊野ではすでに鬼王権現が祀られておらず、日本で唯一「鬼王」の名前を持つ神社である。
境内入口にある鳥居脇には、鬼の石像を土台とした水鉢が置かれている。
この水鉢の伝承を伝える石碑によると、当初は加賀美某という旗本屋敷に置かれていた。その屋敷では夜ごと、井戸で水を浴びる音がするためある夜、その井戸を刀で斬りつけたところ家人に病災が頻発したため、天保四年(1833年)にこの神社に寄進されたとのことである。
なお、この鬼の肩付近に刀傷が残っていると伝えられている。
拝殿の隣には復元された天水琴というものが置かれている。これは雨水が水琴窟に少しずつ注がれて響く音を楽しむという物。なかなか趣きのある音でした。
同じ境内に恵比寿神を祀る神社がある。ここは、拝殿に参拝した後、鳥居から見て左側にある手水から水を掬い、向かって右側にあるかえる石に掛ける。その後、そのかえる石をさすりながら、望む願い事に基づく言葉を心のなかで三度唱えるとのこと。
今回は開運を願ったので「良き運にかえる」と唱えました。これ以外にも旅行の安全や金運、縁結びなどの願い事それぞれに唱える言葉があった。
カムジャタンで有名な松屋からは、横断歩道を渡ったすぐの場所にあるので、食前食後に訪れてみてはいかがだろうか。
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