川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

※5月17日「スタジアムの未来 Jリーグ欧州スタジアム視察」メディア報告会

 登壇者は、傍士銑太(ほうじせんた)さん。Jリーグの理事で、日本経済研究所専務理事の肩書きも持たれている。

 この報告会は、「2010年度Jリーグスタジアムプロジェクト欧州視察」について、それをまとめた「スタジアムの未来(その1その2)」と題されたJリーグ発行のJリーグニュースの特別号がベースになっている。

 報告会の後半で、この「スタジアムの未来」をベースにした8つの思想についての説明がなされた。
 大事な視点としては、スタジアムも文化として存在しえるという視点と、商業施設としての存在の可能性が論じてられている点であろう。文化財的視点という従来型の考え方に、商業施設としての考えを付加する考え方は今後のスタジアム建設の為には重要な見せ方なのだろうと思う。これらの視点については、今後取材して改めてどこかの媒体で報告したいと思う。

 なお今回の視察では、ドイツ、スイス、イングランド、スコットランドを歴訪しており、それらのスタジアムを巡る過程でみえたものが10分程度のDVDにまとめられそれが放映された。

DVDではまず、長谷部誠がコメント。ドイツのスタジアムについて利便性の高さについて言及して視察のダイジェストへと続く。

現存する日本の多くのスタジアムとの違いは、その設計思想である。日本のスタジアムは専用スタジアムであれ、陸上トラック併設のものであれ、競技にのみに視点が置かれている。飽くまでもスポーツ施設であるという視点である。それに対し、今回の視察先の各スタジアムは、もちろんそうしたスタジアムを選んでいるのだろうけれども、ショッピングセンターや高齢者向けの賃貸住宅やホテル、学校が併設されていると紹介。基本的に自治体によって建設されたそうしたスタジアムが、併設された施設によって試合日以外でも収益を生み出し、それが税収や雇用に繋がっているという点を強調していた。

 つまり、スタジアムが競技団体が使う施設であるという固定観念から離脱し、それ単体が集客を見込める施設なのであるとの視点を提供していた。これは単一の機能に特化した箱物を大量につくり、財政破綻に向けて加速度をつけてきた今の日本にはない視点だろうと考える。また、地域活性化事業の一助として、スタジアム建設がその資格を得るための実存する成功例だとも言える。

 ちなみにDVDの締めの言葉は「スタジアムがわが街の誇りになる日はそう遠くない」というもの。もちろん、そのスタジアムを利用するクラブチームへの誇りがベースにあるのだが、スタジアムというわかりやすいモニュメントの完成度の高さは、その存在そのものへの誇りへと転化できるという事も言えるのだろう。

0 コメント:

コメントを投稿

top