川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

 つまらないミスの連続に、締まらない試合だったというのが率直な印象である。鹿島は1位通過の可能性をできるだけ上げるために、まずは勝利し、そしてできるだけ点差をつけたかった。そういう状況があるにもかかわらず、締まらない試合になってしまったのにはもちろん訳がある。まずはオリヴェイラ監督が説明する。

「今日の試合にあたって6名、レギュラーになれる可能性のある選手がいませんでした。チームの半分がいない状況でした。当然若手はいますし育っていますが、成長段階にあります。もちろん信頼して送り出しましたし期待してましたが」(オリヴェイラ監督)

 それほど大きく力が劣る訳ではないのだろうが、多くの若手がピッチに立つという状況であれば、思うようにコンビネーションが決まらないのは仕方がない。ミスが続くことで鹿島の選手たちの気持ちが微妙に折れていたということもあるのかもしれない。そうした鹿島に対し、シドニーは最大限の敬意を持って試合を進めていた。ビテスラフ・ラビチカ監督は「鹿島はボールを支配している時にとても強いチームだと理解しています。そのため戦術面では全体をコンパクトに維持しました。鹿島はパスワークとオーバーラップに優れているのでコンパクトに固めたかった。前半はそれが出来ていました」と話し、守備に重点を置いた戦いを進めていたことを明らかにしている。

 選手の距離が近い状態を維持するシドニーに対し、コンビネーションで難点を抱える鹿島が苦戦するのはある意味妥当な試合展開だった。妥当ではあるのだが、それにしても鹿島の選手が見せるプレー面での情熱の弱さには少々驚かされた。例えば試合開始早々の2分には、ブルーノ・カザリンをエリア内でフリーにさせるなど、低調な試合の入りを見せてしまう。

 メンバーの入れ替わりにシドニーが払う大きな敬意。そして雨に濡れたピッチコンディションと、いくつもの悪い要素が積み重なる中で鹿島の歯車は狂ってしまった。26分の失点も、元を正せば25分の大迫勇也のボールロストがきっかけだった。ピッチ中央で大迫からボールを奪ったシドニーが、カウンターを仕掛けて奪ったCKを得点につなげていたのである。

 大迫のプレーぶりが象徴するように、前半の鹿島はあまりに悪かった。ただ、だからこそ後半に入り多少なりとも盛り返した鹿島の適応力は率直に賞賛すべきだろう。また、64分に同点ゴールを決めることで自分のミスを挽回した大迫は一定の評価を与えていいと思う。

 試合は84分の野沢拓也のFKが決まり、鹿島が逆転でシドニーに勝利。ただし、得失点差で1点上回る水原がアウェイでの上海戦を勝利すればグループリーグ2位が確定する。多くの得点差で勝利したかった試合でベストなメンバーを組めず、ホームゲームを中立地である国立競技場で、平日の日中に組まざるを得なかったということもあるのだろうが、寝ていたような前半が鹿島にとっては痛かった。

 ただ逆に言えば、そういう試合を勝利できたという事は前向きに評価してもいいとも言える。またその観点で言えば「ACLがレベルの高い大会になっているわけで、また前回のR16は前年度のアジア王者との対戦でした。R16まで行けない多くのチームがあるわけで、3年連続で16まで行っていることを評価したいと思います」とのオリベイラ監督の前向きな姿勢がチームに救いを与えることになるのかもしれない。

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