川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ
ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。
JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。
今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。
会見で反町康治監督は「大熊は勝ち点2を失ったと言うかもしれませんが、我々は1を拾えたという試合だったと思います」との言葉を口にする。もちろん試合展開的には、それは正しい評価なのだろう。試合開始から数十秒でFC東京が先制点を決める一方、湘南の同点ゴールは後半の78分まで待たねばならなかった。FC東京を評して「クオリティの高いチーム」と言う反町監督にとって、試合終了12分前の同点ゴールは、そこまでの78分間の苦しみが上乗せされた虎の子のゴールだった。だからこそ、勝ち点を1つ拾えたとの評価になるのだろう。
ただ、もし仮にあの開始直後の失点がなければ、湘南の勝ち点は1点にとどまっていたのだろうかとの思いが頭から消えない。1分に満たない時間での失点以降、湘南はしっかりとした守備によってFC東京の攻撃をしのぎ続けていた。その一方で、同点ゴールの場面では、針の穴を通すようなピンポイントパスからの流れるようなサイド攻撃を、得点で終わらせる決定力を発揮した。そう考えるとチームが試合に入る前の、というとおかしな表現になってしまうが、試合展開を体に染み込ませる前の、あまりに早い時間帯での失点さえなければ、湘南に勝機は十分にあったのだろうと考えざるをえないのである。
試合後の大熊清監督は決定力不足について尋ねられ「前線を固めようとすると、2〜3試合でケガをしてしまうという未曾有の状況だ」との強い表現を使い、続出するケガ人がチーム編成に与える影響を口にする。もちろん選手はそうした状況に合わせざるを得ない事を理解しており、たとえば梶山陽平は「高さがない中、余計にみんなつなぐ意識が強くなっている」と述べて、高さを使えないチーム事情に合わせた戦いを意図しているのだと明らかにしている。不可抗力であるケガ人を嘆くよりも、そうしたチーム事情をスタイルに反映させるのだという考えはその通りであろう。ただ、そう思っていたとしても、そう簡単ではないのも事実である。現実にFC東京は得点力不足に悩んでいる。
そういう意味では、反町監督が口にした評価というのは、実は真逆である可能性を否定出来ないのではないかと、そう思ってしまうのである。つまり、湘南が勝ち点を2点落とし、FC東京が1点を拾ったのだと。
前半の1分間を除けば、そうした評価をしてもおかしくはないほどにFC東京のサッカーからは難しさが出てしまっていた。「いい形を作りながらも、得点できない」。それは、サッカーの世界にはごく普通にありうる現象である。もちろん現実に生まれた1ゴールを無きものとするという前提に立つのだからタラレバの最たるものだと言えるのだが、それにしても、この勝ち点1の意味を、両チームがもう少し突き詰めて考える必要があるのだろうと、そんなことを考えた試合後だった。
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