川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

プリンスリーグ関東2部第9節の川崎U18とジェフ市原・千葉U18の対戦は、勝ち点18点同士の首位攻防戦。

川崎U18は、U17日本代表として「第17回国際ユースサッカーin 新潟」に招集されていた三好康児が2トップの一角として先発出場。対する千葉U18は、中盤を厚くする4−5−1の布陣を採用して試合に臨んだ。

川崎U18は、三好が試合開始直後に決定的な場面に顔を出すがこれを決めきれず。命拾いをした千葉U18がどのような試合運びを見せるのかに注目したが、川崎U18が試合のペースを握る展開となる。

川崎U18は、トップに入った三好にボールを付けて試合を組み立てる。ボールを失わないキープ力と、前を向いて仕掛けるドリブル突破とを使いこなしつつ、左右のサイドハーフである脇坂泰斗や岡本一輝が絡む重層的な攻撃を作っていく。

千葉U18はそうした川崎U18の攻撃に押されてしまい、自陣に引く時間帯が長くなる。マイボールにしたあとの攻撃も人数が足りていないのか単発で、効果的な崩しはみられなかった。ただし時折見せるカウンターと、セットプレーによる攻撃は迫力があった。その点については川崎U18のホームゲームということもあり、割り切った戦いを狙っていたのかもしれない。

今野章監督は千葉U18について「うちをリスペクトしてくれたのか、自陣に引いてカウンターを狙ってきていた」とその印象を述べている。だからこそ、0−0で折り返した後半も気の抜けない展開になるものと想像されていた。ところが試合は後半から思いがけない展開となる。

後半開始直後の46分。三好が土橋優樹とのコンビネーションで中央からペナルティエリア内に侵入すると、落ち着いてこれをゴールに流し込み、あれだけ苦労した川崎U18があっさりと先制。するとここから川崎U18が怒涛の攻撃を見せる。

続く51分には、右サイドで三好からパスを受けた岡本が、中央に切れ込んでゴール。さらに52分には、左サイドで攻撃を組み立てた川崎U18が千葉U18の右サイドを攻略。最後は左サイドをタテに突破した三好からのクロスを、ゴール前の岡本が合わせて3−0とした。

千葉U18はこの失点後から積極的な交代采配を見せるが、川崎U18はこれに動じず。ペースを握り続けた。

3点のリードを手にしていた70分から、川崎U18がゴールラッシュを再開。梶田航平を起点とした70分の攻撃は、三好を経由して脇坂泰斗へ。脇坂が「コントロールで相手を右に外して、逆を取れたので、それでコースを狙いました」と話すミドルシュートをねじ込む。

気落ちする千葉U18は、続く71分に岡本からのパスを受けた三好に5点目を奪われると、さらに75分にも三好のロングシュートを決められ、6−0と大量リードを許した。

なんとか1点でも返したい千葉U18が意地を見せて攻めこむ。しかし川崎U18は、ボランチの土橋優樹と板倉 滉のコンビが中盤で千葉U18の攻撃を弾き返しており、「ビルドアップのところでも落ち着いてマイボールを大事にできていた」(板倉)という試合運びによって千葉U18に得点を許さなかった。

試合の方は、終了間際の83分に途中交代出場の岡田優希が、同期の三好からのパスを受けて7点目。勝ち点18同士の直接対決は、7−0の思わぬ大差が付いて決着した。

なお、代表帰りの三好は3得点4アシストと川崎U18の全7点に絡む大活躍。球際の巧さと、得点に絡む嗅覚は見事で、これからの活躍にも期待したいところだ。



川崎U18 4−4−2

ーーーーー18三好ーーー14梶田

10脇坂ーーーーーーーーーーーー11岡本

ーーーーーー13土橋ーー25板倉

6吉田ーー5河村知ーー3坂口ーーー2加藤

ーーーーーーー16玊永


ジェフ市原・千葉U18 4−5−1

ーーーーーーーー13御船ーーーーーーー

ー10和田ーーーーーーーーーーーーーーー8新堀
ーーー26大塚ーー23横山ーー7仲村

ー27斉藤ーー4竹之内ーー15秋山ーーー2伊藤

ーーーーーーーー1齊藤



◯今野章監督
 立ち上がりからボールは支配できててチャンスも作れていたので、うちの流れかとは思っていました。前半なかなか決めきれず嫌な感じでしたが、後半に選手のポジションをちょっと変えながら開始すぐに点数が入ったので、そこからは引き続きうちのサッカーが出来たし、守備も攻撃もイメージ的には良かったかなと思います。

(ハーフタイムの指示は?)右サイドのテル(岡本 一輝)をちょっと開かせたり、あとは精度の所。ワンタッチを使うと、相手と入れ替われる、というところは指示しました。その意図と同じようにできたかはわかりませんが、精度が高まって前半から続けていたことを後半は最後までもっていけた。前後半でそんなには変わっていませんが、後半に精度が高まったというところだったと思います。

(ジェフについては?)うちをリスペクトしてくれたのか、自陣に引いてカウンターを狙ってきていたので意外でしたが、勝ち点が一緒だということでこの試合が重要だという事はお互いにわかっていた。ジェフさんも守備、攻撃のところでやってきた。カウンターで1本やられていたらわからなかったかなと思います。

(前半戦よかったところ、後半戦気をつけたい所は?)開幕戦、ここ等々力で応援してもらって不甲斐ない試合をしてしまった(国学院久我山戦)ところから、前半戦最後の試合では多少は自分たちのサッカーを見せられたのは進歩だと思う。ここまでの前半戦は、勝ちはしたが、苦しい試合も多かったですし、そこをなんとか勝ち切ってきて、ここまで良いサッカーはできたのかなと。そこは続けるということと、課題としては一つ一つのパスだったり崩しの精度にはこだわりながら後半戦をやって行かないと。他のチームも夏で強化してうちに対して来ると思うので、自分たちのサッカーがどんな相手でも、どんな条件でもできるようにたくましくなれるように夏は強化して行きたいと思います。

(降格したチームを引き受けた直後の思いは?)今年上げないといけないといところのプレッシャーと、ただ選手個々の部分で、いい選手はいますし、そこを生かしてあげないとという2つのプレッシャーはありました。やってて選手が要求した以上のことを自分たちで創りあげてくれているところはあるので、そこを活かせるようにもっともっとやりたいと思うのと、そこのプレッシャーは今でもまだあるので、それを感じながら1部に上がれるように、というところは突き詰めてやりたいと思います。

(目指すサッカーは)もちろんトップのように相手を見ながら相手を崩すというところは同じようにやっていますが、なかなか簡単には行かなかったですし、まずは背後というところを意識させながら、で空いた時に自分たちのサッカーができる。その状況判断がないとどこの相手にも同じようにとは行かないと思うので。実際に行っていませんし、その状況を見ながら、選手たちが状況を感じて、プレーを変えながら、というサッカーができるようにアプローチできるようにしたいと思います。

(手応えは?)今日は良かったですが、まだまだ足りない部分も多いので、年間を通しての成績がポイントになると思うので、波を小さくしてどんな状況でも勝てる力強いチームにしたいと思います。

(代表帰りの三好康児について)彼が入って、上手く回っている部分は助かっています。素晴らしいシュートもありましたが、試合を決める最後のところは、三好が持っているポテンシャルの高さだと思います。周りを生かすために三好がいて、今度はぼくが三好をもっともっと高いところに行かせて上げられるようにもっとプレーを要求して行かないと思っています。今は彼に頼っているところがありますが、あとは周りとの兼ね合いでどう動けばいいのかのところをチームとしてぼくが言ってあげないとだめだと思います。

今日は欲を言えば前半で勝負を決めたかったんですが、そこは求めて行かなければならないところでした。

#18三好康児(みよし こうじ)
 こういう環境でやらせてもらう(等々力)のもあまりないことなので、その部分では気持ちが入っていて、それがいい方向に向かって勝利できたんですが、まだまだ自分としては取られているシーンもありますし、仲間を使って簡単にできるところもあったと思うので、そういう所の判断をもっと簡単にするということ。その中で、自分ももっともっと、チャンスをものにできるように、点を取っていければと思います。

(リーグでは首位に)全国に出られなかったんですが、そこで下を向く事無くプリンスリーグにしっかりチームとして向いていたので、そういうチームとしての団結というのは、すごく出た試合だったと思います。

 こういう試合で大勝できたのはすごく嬉しいですし、それはサポーターの皆さんのおかげだと思います。

 代表から帰ってきて、1日休みをもらえたので、そこでリフレッシュできました。そんなに疲れは無いです。

 久しぶりに代表に行ってみて、チームの方針としてはボールを繋ぐというものなので、ボールを持ってからもそうですが、ポジション取りのところで、相手を見る意識のところを学んでこれました。

 前半の決定機は決めたかったが、仕方ないかなという感じです。開き直ってやっていれば、またチャンスが来ると思っていました。

 ゴール前までは何度も行っていたので、あとは決めるだけでした。丁寧にコースを突いて、決められたのは良かったです。


#10脇坂泰斗(わきさか やすと)
 相手を間延びさせて、そこで繋げられるようになったのかなと思います
 点が入ると、前に前にになってしまうので、そこで裏をとられるとやられてしまう。なので、裏を取られたら帰るということは徹底してやっていました。
 守備は当然の事なので、問題はないです。
 自分たちのサッカーをすれば勝てる自信はありました。
 つないでいると取られた後が大事になるので、そこは気をつけていました。

 ミドルシュートで決めた場面は、コントロールで相手を右に外して、逆を取れたので、それでコースを狙いました。

 しっかりパスは繋げられているので自信にはなっています。この試合でもつなげたので、それも自信になってます。

(三好については)康児がいると自分の仕事も減るというのはありますし、彼とも合うので、そこで崩せるのが大きいと思います。いい関係でやれていると思います。


#25板倉 滉(いたくら こう)
 自分の特技のヘディングやキックのところで、最初の方に良いボールを出せていたので、そこでリズムを作れたというのはありました。
 前半からチャンスを作れていたのはわかっていて、最後のところをしっかりやろうという話は、試合中からしていました。カウンターのケアもしなければ、ということで話してたので、そこは問題ありませんでした。
 千葉は中盤に相手の方が枚数多いことはわかっていて(4−5−1)、守備の時にどうスライドして埋めていくのかは意識してみんなで声をかけてやっていました。
 タテに入っても、CBがそのFWをしっかり潰してくれていたので、ボランチのぼくとしてはセカンドボールをしっかり拾う。あとは前がプレスに行った時のズレを修正するということを考えていました。
(ボランチのコンビが代わっていたことにつていは)問題はなかったです。(土橋)優樹くんがカバーしてくれるので。ぼくよりも全然走ってますし、助かります。
(無失点と7得点とどっちが嬉しい?)ゼロです。ゼロで抑えるってやっぱり大きいです。7−0と7−1とでは、全然違いますし、そこをゼロで抑えられるのは大きかったです。
 後半、前から相手が来始めて、そこで攻撃は前から来た相手をしっかり崩せていたのと、ビルドアップのところでも落ち着いてマイボールを大事にできたのが大きいと思います。
 独走したいですが、そのためにも次の久我山戦(8月24日@國學院大學たまプラーザ キャンパスグラウンド)でしっかり倒したいです。




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