川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

先日たまたま見たNHKのトップランナーが、この本の表紙を手がけた松尾たいこさんの回だった。全く知らないイラストレーターさんだったのだが、見ているうちにその作風に引きこまれ、気がついたらこのクライマーズ・ハイが紹介され、それが頭に残っていた。

これまたたまたまなのだが、図書館から、予約していた本が届いたとの連絡があり引き取りに行ったところ返却本の所にこの本が並べられていた。表紙のイラストが鮮やかな事もあり、すぐにTVで映しだされていた本だと認識。これも何かの縁だろう、ということでその場で借りることにした。

こうした本は、読み始めが一番難しい。作者が描き出そうとする世界観がなかなか見えてこないからである。そこで退屈してしまうのか、それともそれを乗り越えるのか。立ち上がりは大事な時間帯であると言える。

現在と、17年前の事故の直後とを自在に行き来するこの小説の構成は、正直な話それほど親切なものではない。大きな意味で章立てされているわけでもなく、読むものはその時点ごとに本が描く時間軸を読み取らねばならない。まあ、それほど難しいことでもないのだが。

この本のクライマックスは、事故原因である圧力隔壁の損傷についてのスクープを紙面に掲載させるかどうかを判断する場面で一致するだろう。主人公はどうするのか。どう判断するのか。一刻も早く先を読みたい、と思わせる筆力は見事だった。

事件を主題に、人間関係やその心理描写もなされておりこれまた精緻で見事である。筆者自身が実体験した事件だということも大きいのだろうが。

いずれにせよ、いい本でした。


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