将棋でサッカーが面白くなる本―3日で理解できる将棋戦法入門
いしかわ ごう (著)
1400円+税
将棋とサッカーを結び付けて語った一冊。
例えば、「はじめに」では、デイビッド・ベッカムのクロスに着想を得た「横歩取り△8五飛」という戦法を開発し、後に大ブームを起こした、というような小話が出てきており興味深かった。
基本的に構成は、見開きで将棋の戦術を解説。それをサッカーの戦術と関連付けている。たとえば将棋における飛車の動かし方で、将棋においてどのような戦法が取れるのかを解説。さらに、それがサッカーで言うところの速攻なのか、遅行なのかを具体例を示しつつ説明されてある。
将棋の説明を、サッカーにおける状況と重ねあわせて行っており、これから将棋を始めたいというサッカーファンにはイメージしやすいはず。
また、将棋の戦法が丹念に解説されているため、将棋に対しある程度の知識を持つ方も将棋への理解を深化させる目的で読むことも可能だ。サッカーと将棋と、全く違うモノだが、意外と親和性が高くそれなりに納得できる一冊であろう。
一つ気になったのは、読む人を選ぶのかなという点。ある程度将棋の知識があるか、将棋を教えてくれる人が周りに居た方がより楽しめるはず。
いずれにしても将棋を指すというモチベーションを持つ人向けの一冊である。
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