家族にA代表の選手がいる以上仕方ないことなのだろうが、名古屋グランパスU18所属のハーフナー・ニッキには面白くないことがある。「マイクの弟」と呼ばれることの多さである。フィテッセへの移籍が決まったマイクがFWなのに対し、ニッキはCBでプレーしている。そういう点で正反対の二人だが、マイクはニッキが未だに手に出来ずにいる多くのものを手にしている。おまけにニッキはまだまだフットボーラーとしては駆け出しのペーペーだから、「マイクの弟」という呼ばれ方をするのは仕方無い。
振り返ってみると、ニッキのお兄さんのマイクも、プロになりたての頃は「ディドの息子」と呼ばれていた。それが今やマイクとして一本立ちしたのは、Jの舞台で結果を出してきたからに他ならない。そう考えると、現時点でニッキが「マイクの弟」と呼ばれるのもやむを得ない。
ただ、ニッキのいいところは、そこで怒りを込めるのではなく、だからこそ「はやくトップに上がって、名前を覚えて欲しいですね」と前向きに現状を捉えているという点であろう。その向上心があれば、まだまだ成長していける。「兄ちゃん」に近づく日も近いかもしれない。
ニッキは先日行われたU18日本代表のイスラエル遠征に召集され、試合にも出場している。イスラエル戦では、彼のミスによる失点もあったという。ただ、そのミスを取り戻すゴールを決めており、アピールになったはず。
広島ユースを下したJユースカップ準決勝の一戦では、前半と後半とでヘディングのやり方を変えていた。しっかりと当てていた前半に対し、後半は足元に叩きつけるようなヘディングで不思議だった。話を聞くと、エンドが代わった後半は、太陽が目に入る事もありまずはしっかり当てることを意識していたのだという。そうやって状況に応じてプレーを使い分ける事を意識していたのである。まあ、いまやプロになろうかという選手にとっては当たり前のプレーなのかもしれないが。
そのニッキは25日のクリスマス当日にセレッソ大阪U-18と決勝戦を戦う。清水エスパルスユースを相手に大量5得点を決めた攻撃力のあるセレッソU18を、「ヘディングには自信があります。ぼくはヘディングと声でチームを引っ張ってます」と話すニッキ率いる名古屋U18守備陣は止めることができるのだろうか。
初めての方も、何度かお越しいただいている方も「ふっとぼうず」を訪れていただいてありがとうございます。もしこのブログを気に入ってもらえましたらRSSフィーダの登録をお願いします。簡単に更新情報を受け取れるようになります。また江藤高志のツイッターアカウントもありますので、合わせて登録していただければと思います。
0 コメント:
コメントを投稿