舞台は何故かフィンランドで日本人女性が経営する食堂。意外ではあるのだが、その意外感がいやらしくなくていい。
ある日、小林聡美が演じる主人公サチエが、町で訳ありな感じのミドリ(片桐はいり)と出会う。
ミドリという登場人物の設定の中で、おそらくは、対人面で背負った後ろ向きな感情と、少しでも物事を良くしようという前向きな姿勢を共存させているところが興味深かった。
また、サチエがそうしたミドリをうまくコントロールしているところは、見ていて清々しかった。
中盤にもたいまさこ演じるマサコが登場し、アクセントを付けるが、多層的になる人間関係を混乱なく、そつなく描写するやり方はうまいなぁとうならされた。
日本人のコミュニティの中にフィンランド人?の役者さんがうまく融合される展開のうまさもよかった。
ニヤける感じの終わり方も好きでした。
このレビューは絶賛の部類になるのだろうか。
まあ、おすすめしたい映画です。原作
楽天レンタルで「かもめ食堂」を借りる
0 コメント:
コメントを投稿