
盤石の試合運びでの勝利だったが、その中でも注目してみていたのが大分への入団を決めていたボランチの金崎夢生である。
金崎は、4バックの前でにらみを利かせ、ポジションをほとんど代えることなく試合を進めており、少々物足りなさを感じつつ、監督からの指示があったのかと思ってみていた。ということで、試合後に話を聞くと、ポジションについては監督からの指示ではなく、試合の流れの中で、自分で意識して考えた結果だとのこと。
つまり前線の4枚が仕事をしてくれており、無理に攻めに行く必要はなかったということ。そしてコンビを組む大塚が負傷によって交代したことも、その判断を下す一因になっていたという。
金崎を見ていて思ったのは足元の巧さ、状況判断の的確さなのだが、なによりも特筆すべきは中距離(35~55m)のパスの能力の高さ。インフロントによって繰り出される正確なパスは、確実に味方選手の足元をとらえ、リズムを紡ぎ出していく。ボランチにあの精度のパスが出せる選手がいるとチームは心強い。気になったのが線の細さで、1対1で何度kあミスをする場面があったのだが、それはプロに入ってから鍛えればいいことである。そもそもの身長も180cmと恵まれたものを持っており、みっちりと鍛えていけばおもしろい素材になりそうである。
ちなみに決勝の試合後に話を聞いたが、しっかりと受け答えのできる好青年だった。原さん、いい仕事しましたね。
金崎夢生
(最終ラインの前にいることが多かった事については)監督の指示ではありません。
1-0で勝っているときに、そのまま守り切るのか、もう一点取りに行くのかという判断の中での結果で、コンビを組む大塚も生かせればと思っていました。
高円で優勝したので、チャレンジする大会でした。追われる立場になったんですが、だからこそ結果を出したかったです。
黒田監督とは少しでも長く試合をやりたいです。
(黒田監督が1年の時からすごいメンバーがそろっていると思っていたと話していました)それは昔からあって、だから天狗になってインターハイとか新人戦とかで失敗がありました。それを繰り返さないようにしたいです。
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