川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。



履正社の平野直樹監督が中津東戦後の取材の中で、育成年代と報道について語っておられます。

「今はインターネットですぐにいろんな情報が出る。それで調子に乗ってしまって鼻をへし折るのが大変です」

現場で指導されている方の言葉なだけに重みがあります。

平野監督が言われている話はつまり、高校生は育成年代のカテゴリーであり、ここがゴールではないということ。だから、高校生年代の試合で素晴らしい選手に見えても、そこが彼らの終着点ではないということ。だからこそ、指導者はもちろん周囲の大人も慎重に接し、育てる必要があるという事を示しています。

その一方で、伝える側とすれば、それが育成年代であったとしても、素晴らしいプレーを見せてくれるのであれば、それはそれで評価したいと思います。その前提として、取材にしても原稿にしても、どこかで彼らを客観視するスタンスを持つ必要があるということなのだと思います。

平野監督は報道についての考えを木に例えて掘り下げています。

「木で例えるなら花が上にいきなり咲かせるのではなく、根っこの部分をね、広く深くということで成長させていきたいので、そうしないとすぐ風が吹くと倒れる。そうならないような選手を作りたいな、って思いで。みなさんの記事が彼らにとって良い栄養になればいいんですけど。ありがたさ反面、んんん、ってこと反面。育成年代ではねちょっと感じることがあります」

報じることが選手たちの励みになるような、そんな伝え方ができれば本望です。その一方で、ヒーローだと祭りあげて、プライドばかり肥大させるような接し方で可能性を潰してしまっては育成年代の情報を伝える意味がありません。

平野監督の言葉を噛み締めつつ、自戒を込めて取材に臨みたいと思います。

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