川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。


大雪の順延や、鵬翔高校の優勝で終わった第91回全国高校サッカー選手権は今年の1月のことでしたが、それを1大会遡る第90回全国高校サッカー選手権の決勝戦ことを皆さんは覚えているでしょうか。

市立船橋高校対四日市中央工業との対戦となった決勝戦は、先制された市立船橋高校が後半ロスタイムの和泉竜司の同点ゴールにより息を吹き返し、延長後半にこの日の2点目となる決勝ゴールを和泉竜司が叩きこみ四日市中央工業高校を下したという試合でした。この市船優勝に途中交代出場で貢献したのが背番号7番を背負っていた池辺征史です。

彼は切れ味鋭いドリブルを駆使して相手守備陣を切り裂き、市船の攻撃にアクセントを与えていました。

そのドリブルはJリーグでも通用するレベルに見えました。しかし彼はサッカーの第一線からは身を引く決断を下します。

彼のサッカーのキャリアがそこで途切れてしまう事のもったいなさを感じ、準決勝後にその件について話を聞き、池辺のコメントだけでエントリーを立てたりもしました。

このエントリーの以下の部分が大学進学についてのものですが、サッカーで勝負することの不安と、彼の人生について考えての進路だということがわかります。
第90回全国高校サッカー選手権大会準決勝 大分対市立船橋:試合後の市船・No7:池辺征史選手のコメント

(大学には?)行くんですが、もう今みたいにはサッカーやらないです。淑徳大学です。部活は一応あるんですが今みたいな設備はなくて、みんなみたいに関東1部とか2部とか、そういう環境ではないので。メンバーがぎりぎりでなんとか試合をやれている大学だと聞いているので。そこでも頑張ることを辞めたくないので。ここでの経験を活かしたいので。ずっと目標を持ってやりたいです。
(その大学を選んだ理由は?)資格とかそういうものもあるんですが、サッカーを続けてネームバリューのある大学に行って、関東1部2部の大学に行って、活躍する自信がないと言うか、それが不安で。そういう大学に行ってサッカーばかりやって何も帰って来ないよりも、将来的な、その時はいろいろ考えて。資格とって…。
いろいろな体験が出来る学校なので、色々と見つけていけたらと思っています。その時もこの経験が生きるはずなので頑張ることはやめないで常にやっていきたいです。
受験のシーズンとか、夏前に色々とアドバイスをもらっていました。

ぼくが感じる彼への評価に対し、彼自身が彼自身に感じていた評価があまりに低くて驚くやら勿体無く感じるやらしていたのですが、久しぶりに彼の名前で検索をかけた所、カールスルーエへと移籍することが2013年1月25日にポストされた大学のホームページに掲載されていました。

池邉征史君 ドイツ・ブンデスリーガ三部 プロ契約へ
コミュニティ政策学部1年 池邉征史(いけべ まさし)君が、このたびドイツのプロサッカーリーグ ブンデスリーガ三部のカールスルーエSCとプロ契約を締結することになりました。

どのような経緯を経てカールスルーエとの契約に至ったのかはわかりませんが、彼がサッカーのトップレベルに一歩近づくチャンスを得たことが嬉しくもありました。

ちなみにカールスルーエの現在のチーム編成について調べてみましたが、U23の年代の選手で構成されるカールスルーエSC IIというチームに所属しているようです。Wikipediaには彼の名前が他の選手と同列に掲載されています。

カールスルーエ、Wikipedia英語版

ところがカールスルーエ公式ページには、合同写真には写っておらず「Es fehlen=Missing(不在)」というリストに名前が掲載されています。また所属選手一覧にも名前が出てきていません。
カールスルーエ公式ページ

詳しい事情はわかりませんが、シーズン途中での加入によって掲載が間に合っていないのだろうと考えるのが妥当のような気がします。ドイツへの挑戦中は大学を休学しているようですが、ここで力を発揮してトップチームへの昇格を掴んでほしいところですね。

続報があれば報告したいと思います。


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