川崎U18が立ち上がりから愛知U18を圧倒する。
川崎は人数を掛ける愛知の守りを攻略。相手に囲まれても慌てず、また周りの選手がパスを受けられるポジションを取るスタイルは、トップチームが作ってきたそれと同質のものだった。
その点について#10脇坂泰斗は「練習からしっかりやっているので、上手くなっていると思います。囲まれても周りの選手が間に顔を出すというのは、練習からしっかりやっていることなので」と話しつつ、脇坂自身、トップチームで練習しており「トップに練習に行った時に外すとか動くというのはやっていたので、それはためになりました」と述べている。
何れにしても、ボールホルダーを囲い込む愛知U18の守備をものともしない川崎U18が攻撃で圧倒する戦いとなる。
立ち上がりから攻勢に出た川崎U18は、17分に#22岡田優希のゴールが決まり先制。しかし思うように追加点を奪えなかった。攻めながらも追加点を積み重ねられなかった序盤について、トーナメント初戦の緊張感と絡めて説明したのは#5河村知侑(かわむら ともゆき)。
「緊張は前半はかなりありました。前の選手が前を向ける場面でセーフティーに下げてしまったり、そういうのはありました」と述べ、チームメイトが普段できていることができていない状況にあったと振り返る。逆説的な話だが、緊張した序盤だったからこそ、先制点で気持ちが緩んだ側面があったのかもしれない。
1−0で前半を終えた今野章監督からのハーフタイム指示は大きく三つ。一つ目がリスク管理で「取られた後と、取られ方だと。そこを気をつけていればそんなに問題はない」ということ。二つ目がパスの精度について。「パスのズレなどが出てきていてリスムを失っていたので、最後のパスのズレを少なくする」ということ。そして三つ目が攻撃時のタイミングをあわせるという点。「ペナルティエリアのところでいい選択」をして連動するということだったという。
これらの指示を受けた川崎U18は、後半立ち上がりの50分に岡田がこの日2点目を奪いリードを広げると、続く52分には後半から出場の#23の牧寛史が追加点を奪い試合を決定づける。
川崎U18は68分にも#32岸晃司が4点目を奪うが、試合には停滞感が漂い始めており、今野章監督は得点前に岸の交代を準備。岸はゴール直後に交代となりピッチには#18三好康児が入る。UAEから帰国後5日目だという三好は「でも、それは関係ないです」と話しつつ、「今日は見ての通り、最悪でした」と反省の言葉を口にした。思うようにボールに絡めず、ボールを保持した状況でも違いを見せられなかった。
停滞する川崎U18に対し、愛知U18は87分にCKからゴールを奪うが、この失点に奮起した川崎U18が89分に三好、90+1分にも#13土橋優樹が連続ゴールを決め、6−1で試合を終えている。
試合が決定づけられた後の試合運びに課題は残るが、内容では愛知U18を圧倒。着実に得点を積み重ねた川崎U18が2回戦に進出した。なお、対戦相手は京都サンガF.C. U-18で、2回戦は11月10日に京都サンガF.C.東城陽Gで行われる。
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