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写真提供:かんちさん |
主導権を握った川崎U18ではあったが、90分を通して集中力を維持できず。気の緩みが出ることで、苦しい試合展開を強いられる結果となった。
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先制点を決めた三好康児 写真提供:かんちさん |
ケガからの復帰後、徐々に試合時間を伸ばしてきた三好康児が初めて先発に入ったこの試合は、その三好がいきなり好機に顔を出す。前半6分。同期の岡田優希からのパスを受け、GKとの1対1の場面を迎えるが、このシュートは枠を捉えることができず。このプレーを含め、立ち上がりから主導権を握り、いい形を作り続けたことが川崎U18に心理面での悪影響をもたらす。
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キャプテンの脇坂泰斗 写真提供:かんちさん |
キャプテンの脇坂泰斗は「前半でもう少し点が取れたという印象がありました。そいうところで(簡単に)行けるという思いが出てしまいました」と反省する。そもそも、前半の桐蔭学園はある程度割りきった戦いを見せていた。川崎U18にボールを持たれることを許容しつつ、エリア内で守備を固めたのである。これにより川崎U18がボールをキープする時間は長くなるが、アタッキングサードをうまく崩し切れなかった。
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年代別代表でもある三好康児 写真提供:かんちさん |
ボールは握れるが、最後のところを崩せないという前半の試合展開について今野章監督は「0−0で行ければ御の字かなと思っていました」と振り返る。だからこそ、前半終了間際の43分に三好康児が決めた先制点はチームを落ちつけた。
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追加点を決めた岡本一輝 写真提供:かんちさん |
1点を奪い楽になった川崎U18は、後半開始早々の53分に左サイドの三好からの折り返しを脇坂がシュート。これはディフェンスのブロックに阻まれるが、こぼれを岡本一輝が押し込み点差を2点に広げた。早い時間帯での追加点により精神的に楽になった川崎U18は、結果的にこの2点差に甘えてしまった。
「追加点を取れたところまではプラン通りですね。そこの後の試合運びのところで、なんかプレーが軽くなってしまった。スペースがあったし、なんでもできる。プレスもそれほど早くない中で、選択がよくない。プレーが軽い感じがしたんで、精神的余裕が悪い方向に出てしまったのかなと思います」と今野監督。プレーを流し気味に進めた川崎U18に対し、必死の桐蔭学園が一矢を報いる。
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1失点はしたが、堅守を見せた玊永大地 写真提供:かんちさん |
後半82分。ハーフライン付近からの浮き球によるロングシュートが川崎U18のネットを揺らすのである。事故のような失点ではあったが、今野監督は事故ではないと断言。何故ならば「相手のベンチから指示が出ていたんです。GKが高いからシュートを狙えということで。その中での失点なのでポジショニングの問題です」と話し、この失点が防ぎようのあるものだったと戒めていた。また、この失点については脇坂も「2点取った後に間延びして、蹴るだけになってしまい、後半は後ろから繋ぐ意識も無くなってしまた。そこを直せば失点はしなかったと思います」と述べ、反省していた。
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試合を決める3点目を奪った梶田航平 写真提供:かんちさん |
苦戦する中、2点差の試合を1点差にしたことで、桐蔭学園が勢いづくのは当然の流れであろう。だからこそ、川崎U18が失点からわずか2分後に決めた3点目が試合を決めた。84分に途中交代出場の梶田航平が技ありのループシュートを決め、リードを再び2点に広げたのである。
川崎U18の3点目が、結果的に試合を終わらせるのだが、振り返ればもっと簡単に試合を進められる内容でもあった。勝ちはしたが、試合後の選手たちの表情が決して明るいものではなかった事が、課題の存在を示していた。
川崎U18 4−4−2
ーーーーー岡田ーーーー三好
ー脇坂ーーーーーーーーーーーー岡本
ーーーーーーー牧ーー板倉
吉田ーーー河村知ーーー坂口ーーー加藤
ーーーーーーー玊永
桐蔭学園 4−4−2
ーーーーーー9ーーーーーー11ーーーーーーー
ーー7ーーーーーーーーーーーーーーー10
ーーーーーー6ーーーーー14
ー2ーーーー4ーーーー13ーーーー5
ーーーーーーーー17
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サポーターに挨拶する川崎U18の選手たちと、喜ぶサポーター |
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深々と頭を下げて、川崎サポーターに挨拶する桐蔭学園の選手たち |
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