先日、Jリーグが八百長監視システムの警告を受け、関係者に対する調査が行われたとの報道がなされた。海外でJリーグがサッカー賭博の対象となっており、その賭け方に異常が見られたというのが報道の趣旨だった。
対象となったのは、3月8日に行われたJ1第2節の広島対川崎Fの一戦。前半ロスタイムに川崎Fが先制し、後半のロスタイムに広島が直接FKを決めて逆転勝利したという劇的な展開の試合だった。
警告を受けたJリーグは関係者に対して調査し、疑惑を打ち消した。寝耳に水の、とばっちりのような疑惑ではあったが、疑惑を持たれたことについて全力で調査し、不正を否定したのである。
→FIFA EWS社からの警報へのJリーグの対応について(報告)
そんな騒動が記憶の海に沈む前の4月1日。嘘のような判定を目撃する事になった。
ソウルで行われたACL第4節のFCソウル対広島でのこと。広島が2−1でソウルをリードしていた試合終盤、ゴール前にハイボールを入れる、いわゆるパワープレーにおいて、PKの判定が連続したのである。
このプレーでソウルにPKが与えられ、水本裕貴は2枚目のイエローカードにより退場に。
こちらのプレーで再びソウルにPKがプレゼントされ千葉和彦にイエローカードが提示された。
酷いというレベルを通り越し、呆れて物が言えないというレベルの偏った判定に何らかの力を感じざるを得なかった。
そもそも韓国という国は、自国開催のワールドカップでも疑惑の判定が続いた過去があり、2011年にはKリーグで八百長が発覚。(Kリーグ八百長事件)。過去においても、審判を買収しての八百長を行ってきたとの証言もあるほど、不正の存在については疑惑を持たれがちな国である。
だからこそ、Kリーグはこの判定についてイニシアチブを取って調査すべきではないかと考える。
八百長の存在が全く現実的ではないJですら、Jリーグは徹底的に調査した。
であるならば、Kリーグはこの判定に対し身の潔白を証明するという意味でも、厳しい姿勢で臨むべきだと考える。
またAFCは、カタール人のFAHAD JABER AL-MARRI (ファハド・ジャバー・アル・マリ)主審の今季のACLでの起用を一度差し止めてほしい。そうでなければACLは大会の質を疑問視され、それはAFCに対して不利益となるからだ。また、今後あのような判定をする主審の元でサッカーをしなければならない選手が不憫でならない。そしてそんなバカげた試合を、代金を支払い時間を使って観戦するサポーターに申し訳が立たない。
そもそも今後、FAHAD JABER AL-MARRI (ファハド・ジャバー・アル・マリ)主審が吹く微妙な笛の全てが疑惑の目で見られることは確実で、試合は確実にストレスのたまるものになるはず。
FIFAやUEFAは主催トーナメントにおいて、毎試合ごとに審判団を評価し、ミスをした審判団を大会から除外することで大会の質を維持してきた。(例えばレフェリーというDVDにてその一端が垣間見える)。
ACL2014はまだグループリーグの段階ではあり、各審判団の質を判定するにはタイミングではないかもしれない。ただ、それにしてもこれだけバカげた笛を吹いたのである。その責任は取らせる必要があるはず。大会の質を維持するためにも代替の審判団を用意し、ぜひともこの大会に派遣してほしいと思う。
この疑惑の判定については、2本目のPKを獲得するに至るソウルの選手のシミュレーションに見えるプレーにもがっかりした。
ドイツ、ブンデスリーガでは、自らのプレーに対してPKが宣告され、それが誤審であると自己申告した例が賞賛されている。
HUNT: 'I FOUGHT WITH MY CONSCIENCE'
ハント:私は自らの良心と戦った
Aaron Hunt: He [the referee] pointed to the spot quite quickly and I told him that I'd actually contrived it slightly. I did look for the contact, but then I noticed that their defender pulled out of the challenge. I fought with my conscience for a moment, but I don't want to win that way. I must admit I looked up at the clock a lot more often than usual in those final ten minutes.
アーロン・ハント:彼[審判]は素早くスポットを指差し、私は、私が実際は少しやってしまったのだと彼に告げた。私は接触を待ったが、ディフェンダーがチャレンジから身を引いていた事に気が付いた。私は一瞬自らの良心と戦ったが、私はそのようにして勝ちたくはなかった。私はそれまでの時間帯よりも最後の10分間に頻繁に時計を見ていた事を認めなければならない(疲れていたということ?)。
これだけ映像技術が発達し、ネットワークが世界中に張り巡らされ、ノーベル賞候補とも言われた論文の問題点が即座に指摘される時代において、スタジアムという閉じた空間だけで物事が完結すると思っているのだったら、それは大きな間違いだ。
KリーグやFCソウルには、ぜひともしっかりとした調査を行ってほしいと思う。
結果的にそれは試合結果に何の影響も及ぼさないのかもしれない。ただ、これからの抑止力にはなるかもしれない。
ちなみに、ドイツ人とて全ての人が善人ではないことは付記しておこう。
ボールボーイ「なんやねん、おい! キッ!!」
ドイツ代表監督「なんや! キッ!!」
ボールボーイ「うわっ、本物やん」
ACL @TheAFCCL
AFC @theafcdotcom
FCソウル @FCSEOUL
FIFA @FIFAcom
Joseph S Blatter @SeppBlatter
KFA @theKFA
FIFA Media @fifamedia
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