今年新入社員として採用された斉藤夢実さん |
ちなみに、高政さんは甚大な津波の被害を受けた女川町にあって、かろうじて生産機能を保った現地企業の一つ。社長の高橋正典さんは地域のためにと、震災の9日後には揚げかまぼこの生産を再開します。
また、高政さんで仕事をしつつコバルトーレ女川の一員としてプレーしてきた選手たちは、そのかまぼこを避難所に配布して回り、給水車を使って被災者に水を配り続けました。その様子は4月18日に報道ステーションで特集され放送されたのでご覧になった方も多いかもしれません。
ガイアの夜明けでは、高政さんが避難所に毎日配り続けた揚げかまぼこの数が実に12万枚に登ったと報じています。
高政さんは、女川町にある水産加工工場のうち、施設が残った数少ない企業の一つ。ただし、震災直後はひどい状況だったといいます。
これは高政さんが避難所に揚げかまぼこを配布した際の様子。
食べ物だったり、善意の力を感じる被災者の言葉です。
こちらが高政さんの社長の高橋正典さん。女川に職がないということの深刻さを語ります。
そこで高橋社長は、高政の社内の一角を水産加工会社2社に提供することにしました。
それにより、29人が仕事につけることとなりました。
スペースを提供してもらった2社の方が、高橋さんに挨拶に行ったところ、高橋社長から「前向きに生きなきゃね」との言葉をもらいます。
1ヶ月遅れの5月2日に行われた入社式は、犠牲者に対する黙祷で始まります。
想像するのが困難な状況です。
入社式で挨拶する斉藤さん。
入社式を終えた斉藤さんが、一家で暮らす避難所へ。
入り口の方々に挨拶。すると
同じ避難所で生活する子供たちから、挨拶が帰ってきます。
人のつながりが保たれている一方、やはり避難所での生活は厳しいようで、新しい生活に向けての決意を口にします。
高政について。
避難所に届いた支援物資の揚げかまぼこによって、高政の無事を知ったそうです。
斉藤さんのご一家。
仕事をする場を与えてくれた高政さんに感謝するお母さん。
こちらは新人研修中の斉藤さん。商品をうまく包装できません。
ただ、TVカメラは人一倍努力をする姿を映し出していました。
そんな斉藤さんがある日、会社の入り口でへたり込んでしまいます。
CMをまたいだこの映像には驚かされましたが、体調不良だったとのことで、この日は早退しました。なにかとんでもないことが起きたのかと思っただけに、よかったです。
早退したその日の避難所で、おばあちゃんとの会話が始まります。
「稼ぐ」という言葉を19歳で使うんです。すごいです。彼女が生まれた19年前の19歳だったぼくが同じような覚悟を持てていたのかどうかというとたぶんそんな事はなくて、だからこそ、率直にすごいと思います。
場面変わって、こちらは配属先で働く娘さんを見守るお母さん。
深い言葉です。
この日は初めての給料日です。11日分だそうです。
5万円ほどの初任給で、おかあさんとあばあちゃんにプレゼントを買いました。
お母さんには抱き枕だそうです。
おばあちゃんはエプロン。
番組の最後は一家団欒の場面で終了。仕事をする、仕事があるという事の幸せさが伝わってくる映像でした。そしてその仕事を提供している企業というものの存在の大きさを改めて感じます。
そんな訳で、被災地で頑張っている高政さんのような企業を支援したいですよね。
こちらが高政さんが運営しているオンラインショップです(楽天に移転したようです高政のオンラインストア)。
一部配送できない地域があるようですが、全国に配送中です。
送料は東北・関東・信越地方は300円。他の地域は500円。これは税・クール便・代引手数料なども込みの送料だとの事で良心的ですね。
東京在住の方は、宮城ふるさとプラザで購入が可能だそうです。
池袋駅東口から徒歩2分だそうなので、近くを通る方はぜひ足を運んでみてください。
東京都内での販売が決まりました!
この度、東京でも高政のかまぼこを取り扱っていただけることになりました!
まずはご要望にお応えする為、ということで、数量に限りがありますが(汗)これを機に東京の方にも「女川の味」を知っていただければ幸いです!
残念なことに、現在女川町から”食べ物”を提供できるのは弊社だけとなっております。
もちろん、水産加工品としても同様です。
…考えてみたら、食べ物以外でも「メイド・イン・女川」を出荷できるのは高政だけでした…がんばっぺ女川!
女川の味を少しでも多くの人に知っていただきたい!
どんどん女川の水産会社が再開を果たして、女川の美味しいものを全国の人に食べてもらいたい!
そんな願いを込めて東京にお届けします。
よろしくお願いします!
■販売場所
宮城ふるさとプラザ
東京都豊島区東池袋1-2-2東池ビル1・2F(JR池袋駅東口徒歩2分)
TEL.03-5956-3511
■営業時間
午前10時30分~午後7時00分(4月20日時点)
■販売品目
笹かまぼこ 吉次 168円
笹かまぼこ 石持 147円
あげかま(たかまさ・海老・五目・貝柱) 各105円
被災地に無料でお配りしているものは”あげかま・たかまさ”が一番近いと思います。
実際はこの商品より大きく、厚さも1.5倍です。
本当は避難所にお届けしているようにあつあつの物を食べていただきたいのですが、流通上解決できないのでごめんなさい。
レンジでチンしてください…。
この他、東京・東京近郊の販売は百貨店さんと調整中です。
近日ご報告できると思います。
一人ひとりのできることには限りがありますが、「一人ひとり」が増えることで、大きなことができるようになります。「一人ひとり」ができる範囲での支援を続けたいものです。
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