大分から世界へ: 大分トリニータ・ユースの挑戦
ひぐらしひなつ (著)
世界で活躍する選手を輩出してきた大分トリニータのアカデミーと、県内の育成年代のチームが辿ってきた過程がよくわかる一冊です。
大分のアカデミーからは、清武弘嗣や西川周作、東慶悟、梅崎司といった選手たちが巣立っています。こうした現、元日本代表選手はもちろん、J1、J2にかぎらずJFLや地域リーグまで、アカデミー出身者を網羅的に紹介しているのが特徴となっています。
また、大分トリニータを基軸として発展しつつある大分の育成の裾野の広さにも光が当てられているのも興味深い部分です。
対象の間口が広がったことで、それぞれの取材対象者の描写が薄まったのは仕方ないかも知れません。
続編を期待するとすれば、大分のアカデミーが継承する哲学や、ここに至る組織を作る過程、組織論を掘り下げたレポート的なもの。平たく言うと、皇甫官現大韓サッカー協会技術委員長の果たした役割などのもう少し詳しい原稿を読んでみたいと思いました。
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