スポナビさんにて、以下のインタビュー原稿を執筆しました。
スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|コラム|天野春果氏「スポーツでこの国を幸せにする」(1/3): "天野春果氏「スポーツでこの国を幸せにする」 (1/3)
フロンターレのイベント仕掛け人が語るスポーツビジネス論"
天野さんといえば、フロンターレの今の姿を作ってきた立役者です。彼が社長と組み、時には現場と対立しながら、今のフットワークの軽い、そして選手とサポーターの距離が近いクラブが出来上がっています。そうしたクラブの進化の過程や、クラブ経営について簡単にまとめています。良かったらご一読いただければと思います。
個人的には、サッカークラブを2輪車論に例えた話が面白かったです。
ちなみにこのインタビュー原稿で書かれている事例は、以下の書籍にて詳細に記されているので興味を持たれた方は、購入をオススメします。なお、こちらの本の売上のうち、著者印税はその全額がフロンターレが行う慈善活動に使われます。
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フロンターレが想定している慈善活動については、東日本大震災の被災者はもちろん、彼らが毎年春季キャンプでお世話になっている宮崎県の畜産業(口蹄疫、鳥インフルエンザ)、農業関係者(新燃岳の噴火)もその活動の対象になるものと思われます。なにしろ選手たちは、宮崎でのキャンプ中のもてなしに対して深く感謝しており、その宮崎の人たちが苦しんでいる事に対して心を痛めています。
ちなみに選手たちは新燃岳の噴火については2011年1月27日の爆発的な噴火の様子を練習中に見ており、練習場に降り積もった火山灰の影響で、キャンプが中止になるという経験をしています。
↓噴火開始から1時間後
↓この噴火の翌日の宮崎市内(綾町から車で40〜50分ほど。綾町は火山灰の直撃を受けさらにひどい状況だった)
キャンプを中止した川崎は本拠地に戻り、キャンプを続けましたが、そうした移動ができない宮崎の人々のことを、現場で噴煙や火山灰を見た選手たちは常に頭に置いていたといいます。どのような形での支援が可能なのかはこれから模索することになるのでしょうが、すでにかなり風化してしまっている宮崎の災害にも目を向けたいところです。
ちなみにこの宮崎市内で撮影した動画の中で言及している「U17」というのは、今現在メキシコでU17W杯を戦っているU17日本代表のことです。この噴火の影響で、彼らのキャンプを取材に行けなかったのは残念でした。
話がそれましたが、こうしたクラブ単位での支援の取り組みについては日本では前例がありませんが、インタビュー原稿の終盤に記したセルティックのチャリティ口座の実例も存在しており、サッカークラブのそうした活動は前例がないわけではなりません。
東日本大震災や宮崎県を襲った自然災害は大変なものでしたが、そうした悲劇をきっかけにJクラブが慈善活動基金のようなものを持つことになる事については、非常にいいと考えます。もちろん責任も増えますが、日本赤十字社やユニセフを通じた支援では限界があるのも事実ですし、あえてそうした責任を背負う心意気は立派だと考えます。
こちらの基金の状況や、支援活動についてはまた続報が入り次第お知らせしようと思います。
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