19日付けのスポーツ紙で報じられた風間八宏氏の川崎Fへの監督就任についての記事を受けて、19日の練習後に川崎Fの庄子春男取締役強化部長(GM)の囲み取材が行われた。これはその囲み取材の全文になります。
・庄子春男GM
何紙かに風間さんの名前が出ていますが、監督人事はお話ししている通り決まりかけている話も流れることがある。慎重に進めてきました。実際に、風間さんは周辺の学校やTVに整理がつかない状況での報道だったものですから。ただ、実際にクラブとして話を進めているのは事実。これから質疑あると思いますが、そういう方向で話は進めています。ただ、決まったわけではないです。そこで答えられるものは答えていきたいと思います。
今回、大学とフジテレビさんにご迷惑をおかけしたのは申し訳ないと思っています。いい方向に進めばいろんな意味でクラブもテレビ、大学と協力しながら進めていきたいと思っています。以上です。
Q:風間さんが指揮を執るのは広島戦から?
A:それはクラブの要望で、大学とクラブの調整が付けば、来ていただけるという形になると思います。できれば来週早々くらいに来ていただければなと思っています。(オフ明け)
Q:大学、テレビ次第ということはご本人はOKですか?
A:前向きにということです。そのへんが調整出来れば。
Q:周辺が説得出来ればOKだと。
A:はい。
Q:発表のタイミングは?
A:風間さんは風間さんで動かれている。そのへんがクリアになった時点で、そういう形になると思います。
Q:風間さんにお願いする一番の理由は?
A:3つありましてね、1つは前から行っていますが、フロンターレの攻撃的なサッカーといいますか、自らアクションを起こして、ボールを保持して仕掛けると、いうようなチームを作ってくれると確信していまして、それが1つ。2つ目が、いろんな経験がある。ヨーロッパでプレーヤーとして経験していたり、あとは現役引退後もヨーロッパサッカーが中心なのでしょうが、色々と勉強されて、いろんな知識が豊富であると。なおかつその知識を現場サイド、筑波大学の方で結果として落とし込んで結果を出している、その手腕が2つ目。3つ目が、人をひきつける力といいますか、テレビを見ていましても話し方、雰囲気。そういう部分で人をひきつけるようなものを持っているんじゃないかと。それって監督をやる上での資質で重要かなと、いうふうに思って決めました。
Q:プロの監督経験のなさは?
A:当然プロの経験がある人が一番いいんだと思うんですが、今言ったような経験もありますし、あとはJの経験という意味であればうちに(望月)達也や(菊池)新吉というスタッフの方で経験者がいますし、あとは見方を変えれば監督が本当にJリーグの経験が必要なのかと言った時に、見方を変えれば逆に経験がないことがプラスで作用することもあるんじゃないかという考えもありまして、そのへんも含めまして。ですから経験という意味では、スタッフが協力して支えていくという部分があってもいいのかなと思っています。
Q:既成概念にとらわれないということですかね。
A:そういう部分も含めて。チャレンジできるかなというところも含めて。
Q:スタッフに関しては?
A:一応、風間さんの方にはできれば現有のコーチングスタッフでできればという話をした中で、風間さんの方からも、みんな知っている面々なので、全然問題無いです。逆にそれでやらせてください、という話もいただいていますので、特に外からという事は今のところありません。
Q:望月さんは旧知の仲のようですが
A:そのへんも本人が風間さん本人がどうしたいのかをある程度決めていただく。ですから現有のスタッフでどういう役割でやって行くのかは本人が決めていただくと思っています。多分そうなると思います。
Q:風間さんからの要望は?
A:特には…。
Q:大外しに外した某紙ですが…。
A:ごめんなさいね。周りに漏れないようにという事で、結構我々も気を使いつつ進めていましたので。
Q:時系列的にどれくらいに風間さんが候補として上がってきていたのか。
A:前に監督を解任した時にお話ししたんですが、浦和戦のあたりで大丈夫かなという状況に我々も陥りまして、その中で絞り込んだ中で、ある程度絞込みはやっていまして、ただ、一番最初に声を掛けるのは風間さんで行こうと、言うふうに。ですから相馬監督がああなる前からそういう準備は、リスク管理は気持ちの中でありました。
出来れば勝ち進んで、そういうことがなければよかったんですが。時系列で言えばそんな感じですかね。
Q:名前が上がっていた3人くらいは?
A:それはいいでしょう(笑)。
Q:11日に相馬さんの解任が発表された時に日本人3人という話はありましたが、そこに風間さんは入っていたんでしょうか?
A:当然。ですからさっきもいいましたように、一番目に声を掛けさせていただくという事で考えていました。
Q:大学でしかやっていませんでしたが、風間さんの手腕は買っていたと。
A:私は前から言っていますが、強化部の中で色々と話、情報を持っていますので、そういう中で最終的にそういう方向を出しました。
Q:クラブの側で風間さんとはお会いされているんでしょうか?
A:会っています。まず電話でお話をさせていただいて、打診レベルで話をさせていただいて、正式に伺って正式な話をさせて頂きました。
Q:練習前に選手に伝えた内容というのは?
A:ようはこれまでの経緯を話しました。本当はメディアというか、新聞に出る前に選手には報告できれば一番良かったんですが、ちょっと出た後になっちゃいました。ただ、諸事情があったので、こういうタイミングになったと。
Q:これまでのサッカーを踏襲するという話については?
A:選んだ条件の中で話しましたが、攻撃的な、点をとれるチームを作って欲しいと。理想ですが、3対1で勝てるチームというか、先制点を取って追加点を取って、ダメ押し点を取る。1点はどういう形でもあるので、交通事故的なものもありますので、それは仕方ないと。そういうチームを作れればなと思っています。そういう話は風間さんにはしてないです。
Q:筑波大学の試合は?
A:私は何試合か見てますし、あとはスカウト陣も見てます。しっかりとポゼッションというかしっかり組み立てて保持して仕掛けるというチームで、ご存知の通り関東リーグが開幕して2試合で10点取るようなチームです。
Q:交渉開始は?
A:一応条件面というのもお会いした時にお話ししているんですよ。条件の方は、OKと、いうような状況です。あとは風間さんの周辺がきっちり整理出来ればと。
Q:打診レベルの電話をされたのは?
A:(苦笑いしつつ)相馬監督に連絡してクラブハウスに来ていただいて、話をしました。コーチングスタッフに話をしました。その後に電話を入れてます。
Q:解任発表の前の日ですよね。10日ですよね。
A:そうですね。(相馬さん)本人に伝えた後です。一応こういう事で、色々と話をさせていただきたいと。
Q:お会いしたのは?
A:13日の金曜日です(笑)。
Q:場所は?
A:大学の方に伺いました。
Q:庄子さんと?
A:あとは強化の山岸と二人で行きました。
Q:契約はこの前おっしゃっていた通り来年まで?
A:そうですね。1年でも長くやってほしいという話はさせていただいてますし、ですから当面というか最初は今年の残りと来年1年。で、考えています。そういう話をさせていただいています。
Q:確認ですが、風間さん自身はオファーに対してはOKですと。あとは周辺のところと。
A:それで先程も言いましたが、大学の手続きだとか、いろんな形で動いている状況です。
Q:本人からすぐに受諾ですか?
A:その話をさせていただいた時にある程度はやりたいというような正式な話ではないですが、そういう印象は受けました。
Q:最初に電話された時ですか?会った時です。
A:会った時です。いろんな条件面を話させてもいました。
Q:お会いしたのは1度ですか?
A:1度です。あとはやり取りが何回かありますか。
Q:大学、TV局がOKであればOKですと言われたのは?
A:そういう話をした時に、テレビの方も当然スケジュールが入っていますから突然こういうというわけにも行かず、という相談は受けています。ですから、スケジュールが入っている分に関してはある程度テレビ局さんの方にも迷惑を、このタイミングですのでかけているのもありますので、クラブの方もできるだけ協力できるようにという話はしています。
Q:札幌戦の視察は?
A:無いと思いますよ。こっちから来てくださいという事は言っていませんし、でもうちのゲームはテレビなんでしょうが、よく見ているような話はしていました。
Q:見てどういう感想というのは?
A:前の方という言い方をしていましたが、いい選手が結構いますねという話はしていましたね。
Q:肩書き的に日本サッカー協会の理事だと思いますが。
A:そういう役職につかれているのはわかっていて、あとは本人に話をして、そのへんの話もたぶん、ご自分で、というふうに認識しています。
Q:タイトルという話もありますが。
A:当初の目標がそこでしたからね。そこは今、五分五分。話をした時に五分の成績だったので、ここから1つでも勝ち星を増やして、最終的には、そこという話はさせていただいています。ただ、このタイミングなのでなかなか自分のサッカーというのをどれだけ時間をかけてというのはあるんですが。
いままでやってきたものをベースにちょっと、という感じになると思うけど、達也もそんな感じでやってくれていますから。
最後に、監督がこういう形で解任になりましたが、今回の件は監督だけの問題ではなくて、当然我々フロントもそう。残ったコーチングスタッフもそう。選手もそう。みんな何か問題があったと思う。みんなそれぞれいろんな思いがあると思う。そういう思いを今度来る監督を支えるというか、クラブが上昇気流に乗っていけるようなパワーに変えて戦って行きたいと思っています。応援してくれているサポーターや、スポンサーのみなさんにも心配をかけています。またフロンターレらしい攻撃的なサッカーというものをできるだけ早くみなさんに見せられるように、努力していきたいと思っています。
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