甲府城福監督 「プロビンチャ革命」
甲府の監督に就任した城福浩さんですが、かなり早い時期から声を掛けてもらっていたようで、それがビッグクラブからの誘いを断り、甲府と契約した背景にあるようです。
ビッグネームを次々と獲得する町田ゼルビアの唐井直さんの仕事ぶりを見ていると、監督との信頼関係は、コツコツと積み上げて作られるものであるということを痛感させられます。
「自分がチャレンジしたいことは何なのか。それは選手とともに成長しながら、自分のサッカーを具現化させたいという思いがやはり強かったです。それに対して、純粋に『それをやってほしい』と言ってくれるクラブと、(監督)候補のワン・オブ・ゼムのようなクラブとは違うじゃないですか。そうやって言ってくれるクラブの中で自分がチャレンジする、成功する、達成感を得ることが、自分にとっての1番のリターンなんじゃないかな、といつしか思うようになっていました」
ステータスを考えれば、J2の甲府というクラブは、キャリアに傷がつくと考える人がいてもおかしくありません。ただ、人から見たキャリアはどうであれ、自分が何をしたいのかを優先させるあたり、城福さんらしいですね。
「いまはJリーグの3分の1が『大企業サポート型クラブ』、残りの3分の2が『プロビンチャ』ですけど、中期的には10分の9がプロビンチャになると思います。そうなると、その10分の9に自分が在籍して、もし達成感を得られる経験ができれば、他でも自分がひょっとしたら力になれるかもしれない。成績、存在感、地域・町おこし、経済的な発展もそう。この甲府でのチャレンジは、自分自身にとっても、日本サッカー界にとっても、すごく意味のあることだなと思いました」
現在、Jリーグで安定的に経営できているのは、大企業が責任企業として背後に付いているクラブばかりです。しかし、今後は9割のクラブが地方を根拠地とするプロビンチャクラブになるのではないかと予想。地域の力になる存在になるのではないかと述べています。サッカーって、それが持つ競技性の先にもっと大きな意味を持つスポーツなんだということですね。
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