南烏山蹴球総研
イントロダクション
by ETOH Takashi 2001.11.5
すでにイントロダクションを読んだ方はいきなりこちらへ(ちなみにまだ未完成)。
http://home.att.ne.jp/air/footbose/nwbn/labo/011103.html
11月2日付け日経新聞の33面「九州経済A」の紙面に、大分FCの星野社長の顔写真入りの記事が掲載されている。
「当社がスポンサーも降りるわけにはいかない」(原文ママ)
という発言が引用されているが、一方で
「(結果の)責任はとる」
という発言も掲載されており来期に向けて大分FCの先行きの不透明感が増してきている。
J1昇格が絶望的な状態の中、来シーズン以降のチームにできることは何だろうか、というテーマを主題にして今回の話し合いは行われた。
上記の記事には、
「運営資金、県に支出要請」
という見出しが躍っている。水戸戦後、記者に囲まれた溝畑GMは、
「運営資金集めをがんばります」
と語っている。つまり、チーム存続のための資金源として、スポンサー収入の道ばかり模索しているように見えるのである。
J1昇格がほぼ絶望的となった今シーズンの結果をうけて、サポーターの間には「ペイントハウス撤退」という最悪のシナリオが描かれた場合の悲観的な予想もちらほらと出てきている。
「広告」という目的、もしくは名目でスポンサー料という形での運営費を支払っている以上、成績が伴わなければ広告媒体としての価値も低下すると見なされてもおかしくはない。それどころか、長引く不況の中、多くの社員をかかえる企業にとって利益にならないものへの投資が制限されるのは当然だとも言える。
つまり運営資金をスポンサーからの収入に頼っている以上は、成績と運営資金面での不安定さとは切っても切れない関係にならざるを得ないわけである。
溝畑GMは、「資金集めにがんばります」と語っているのだが、ぼくはそれは強いチームを作るための方法論としてやはり優先順位としては低いものとして考えるべきだと思う。
Jリーグとは、そもそも興業としてサッカーの試合を見せる事で収入を得て、経営を成り立たせているチームが集まったリーグである。おもしろい試合をすればお客さんが入り、その収入によってさらに価値のある選手を獲得したり、ユース年代の育成事業に資金を注ぎ込む事で、よりおもしろいサッカー(=より価値のあるサッカー)を目指すことができるようになるのである。
Jリーグがおもしろいのは、そうした強いチームだけがより強くなるという強化論に対して、それ以外の方法論も用意しているということである。
つまり、各クラブチームと本拠地としている地域との結びつきを強調することで、成績に左右されないサポーターを獲得しようとしているのである。ただ、Jリーグ側からは、その方法論が提示されているだけであって、その方法論を実践するやりかたは各チームに任されている。
大分トリニータ首脳陣の来期に向けた構想を聞いていると、スポンサー料としての運営費をどのように集めるのか、という視点ばかりが聞こえてくる。もちろん、スポンサー料という収入源は否定しないけれども、本来のプロスポーツチームのあるべき姿、つまり入場料収入をどうやって増やすのか、という視点がチーム関係者からほとんど聞かれないのは残念である。
そこで、今回開催した大分を語ろう(仮)改め、南烏山蹴球総研サッカーを語る会では、観客動員増につなげるために、どのような方法が考えられるのか、議論してみた。
空論に終わることなく、費用対効果まで試算したある程度実効性のある数字を算出したので読んでみてほしい。
レポートはこちら(ちなみにまだ未完成)。
http://home.att.ne.jp/air/footbose/nwbn/labo/011103.html
川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ
ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。
JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。
今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。
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