9月1日に、仙台市内の荒浜地区や名取市の閖上地区に足を運びました。その時の様子を紹介しようと思います。
まず向かったのが、荒浜地区です。
仙台市立荒浜小学校は入り口が閉鎖されており、フェンス越しにしか見ることはできませんが、校庭には津波に流され、ボロボロに壊れてしまったバイクが並べられている様子が見て取れます。さらに海岸の方に向かうと、閉鎖された海水浴場にたどり着きます。入り口には慰霊塔が建立されており、手を合わせることができます。
こちらは深沼海水浴場だと思われます。堤防に腰掛けて、砂浜とその奥に見える海を眺めている男性の右隣りにある袋は砂浜で掘り起こしたがれきが詰められています。
海水浴場は現在は閉鎖中なのですが、ゴミを拾い集めるボランティアさんが黙々と作業を続けていたため、砂浜中にがれきが散乱していて危険ということなのでしょう。
ぱっと見た感じ、きれいな砂浜に見えて、そのギャップに驚かされます。
荒地を開墾し、種を蒔き、水をやる農夫の黙々と働く姿が思い浮かぶ光景でした。
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荒浜地区から閖上(ゆりあげ)地区の方向に向かうと、小高い丘の中腹に鳥居が立てられた一角が見えます。これは日和山富士主姫神社の今の姿です。
丘の上では、写真のパネルを持ったガイドさんが複数の見学者に対して震災の日のことを説明していました。
また、地元の子どもたちが植えたのであろう、桜の木が大事に育てられていました。
この神社には4月1日にユアスタでなでしこジャパンと対戦したアメリカ女子代表チームも訪問しています。アメリカサッカー協会にはその時の模様が動画で紹介されていて、以前にも紹介しています。
その時の動画を再び紹介しておこうと思います。
動画の中で、35秒ごろに映しだされているのが仙台市立荒浜小学校です。
また、日和山富士主姫神社は45秒ごろに出てきます。
アメリカ女子代表が訪れた頃と違い、更地に緑色の雑草が茂っていて違う風景になっていますね。震災前の写真を見ると、階段に設置されている鳥居は石で作られていたようです。また丘の上には祠のような建物があったそうです。
漁に出る漁師さんが船出の日を占うというような神事で使われていたそうです。
日和山富士主姫神社から内陸に向かうと、閖上中学校が見えてきます。こちらの建物は今は封鎖されており、正面玄関を入ったところに祭壇が用意されていました。また祭壇のとなりには備品だった学習机に生徒さんの手になるものであろうメッセージが書かれて置いてありました。
閖上中学校の入り口にボランティアさんが詰めているものと思われるプレハブの小屋があり、「神戸市社協 ボランティア情報センター」と書かれたビブスを着用したみなさんが係の方から作業の説明を受けていました。時間をずらして前を通りかかったところ、プレハブ小屋の敷地内を掘り返していました。そこいら中に津波で流されたゴミやいろいろなものの破片が埋まっているようです。
閖上地区では街の至る所にひまわりが咲いていました。住民の方々が種を撒いたのでしょうか。勇気づけられる風景になっていました。
関連ページ
閖上日和山
→未来へのキオク(googleが開設したサイトで震災で失われた思い出を、みんなで取り戻すプロジェクト)
復興支援ソング
→花は咲く
著作権料が義援金として被災地に届けられるそうです。
奇跡の一本松保存募金→陸前高田市
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