川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

J2、JFLの昇降格をめぐる戦いについて

 しびれる状況が続いている。10月28日にJ2最下位の町田が勝ち点6差で21位につける岐阜をホームに迎えた直接対決は、負ければ町田のJFLへの降格が決まるという状況での対戦だった。

 CBの田代真一はこの試合を迎えるにあたり、「ピリピリした雰囲気がありました」と話す。というのも10月21日の39節の愛媛戦は4失点しての大敗で、J2残留に向け追い込まれていたからだ。そうした空気を察知したのか、オズワルド アルディレス監督は岐阜戦を前にした練習中に選手たちに「スマイル・スマイル」と声を掛け、練習の雰囲気を和らげようとしていたという。

 ピリピリとした空気の中で準備を進めた町田と同様か、それ以上に岐阜も怖さの中で試合を迎えていた。岐阜を率いる行徳浩二監督は「町田も負けたら終わりだというところで、大変なプレッシャーがあったと思います」と話しつつ「ただ、それ以上に(岐阜に)消極的なプレーがありました。ボールを受けるのが怖い。受けると逃げ場を探すという印象がありました」と自らのチームの選手たちの印象を口にしていた。プロの選手をして、そうした心理に追い込む舞台がサッカー選手としてのキャリアの中で、そうそうできない経験であるのは間違いない。だからこそ服部年宏は「どういう形でもこれをいい経験にできるようにしたい」と話すのである。

 JFLは、J2加入のためのクラブライセンスを条件付きで取得したV・ファーレン長崎が首位の座を維持している。彼らが残り3試合のJFLを首位のまま終えたとすると、J2最下位のチームとは自動での昇降格が行われることとなる。町田が最下位でシーズンを終える事になると、苦労して昇格したJ2を1年で追われる事になるし、岐阜が落ちるとすればチームが消滅するようなインパクトになるだろう。その一方で、長崎にとっては悲願のJ2昇格となる。JFLで戦っていることもあり、彼らの肉声はほとんど伝わってこないが、地元の盛り上がりはかなりのものだろう。そうした悲喜こもごもの感情もJ2の残り2試合で決定する。

 繰り返しになるが、フットボーラーとしてそうした舞台での戦いはそうそう経験できるものではない。今の境遇をそうやって、前向きに捉えることができるかどうか。平常心でプレーできるかどうかがクラブの未来を決める事となる。


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