第92回全国高校サッカー選手権大会 3回戦 星稜対玉野光南：守りきられた星稜が、PK戦で勝利

　星稜対玉野光南は、ポール支配率で上回る星稜を、守備意識を高く持つ玉野光南が守り倒すという展開。玉野光南の乙倉健二監督は、星稜の左サイドが怖かったと話すが、その左サイドの#10寺村介に#14塩田晃大をマンマークで付けることで、ある程度消せたと述べている。

　星稜の寺村は右足の負傷後、この試合が初のフル出場。特徴である個人技は出せていたが、ボールをもらっても複数の選手に囲い込まれるため、窮屈なプレーが多かった。寺村本人は、クロスの精度を課題にあげていたが、あれだけゴール前に人数をかけた守りをする相手に対しては、そう簡単に合わせるのは難しい。

　星稜の攻撃をしのぎながらもチャンスを虎視眈々と狙っていた玉野光南は、回数は少ないながらもエリア内からのシュートを放ち、可能性を感じさせた。結果的に無得点に終わるが、星稜を相手に無失点で終えたのはひとつの成果だろう。

　PK戦は、3人目に蹴った玉野光南のキャプテンが外す一方、その直後に蹴った星稜の3人目、寺村がきっちり決め、そのまま星稜が5-4で押し切った。

　PKに関して星稜は、しっかりと練習を積んできたという。河崎護監督によると、GKに予め蹴る方向を伝え、その上で2本決めないと練習を上がれないというルールで練習をしてきたと話しており、その成果がでたとも言える。ちなみに星稜は1人目から4人目が左に。5人目の#2森下洋平が右に蹴り、玉野光南のGK#1山本克弥の逆を突いて勝利を決めた。

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