前半は、V・ファーレン長崎がセットプレーからビッグチャンスを作り続ける一方で、カターレ富山はサイドをえぐってからの攻撃で活路を見出していた。ただ、全般的にパスの精度が低く、というのはディフェンスにかけられる運動量が残っているという事と表裏一体ではあるのだが、一進一退の試合展開となる。
後半に入ると、複数回見せていたサイドからの攻撃を富山が封じられ、それによって長崎の攻撃が上回る形に。
試合は後半70分に高木琢也監督が切った、小笠原侑生から山田晃平への選手交代で大きく動く。「持ち味である攻めの姿勢、戦う姿勢を出せました」と話す山田の仕掛けにより、長崎が右サイドの攻略を狙うと、交代出場直後の72分にその山田のプレーによって手にしたスローインをつなぎ、最後は佐藤洸一がミドルシュートを叩きこむ。
このゴールによって先制した長崎に対し、富山は矢継ぎ早に選手交代を敢行。73分には前線に長身選手である西川優大、三根和起を投入し、「中盤を省略してでも」(安間貴義監督)ボールを前に運ぼうと試みるが、意図した形での攻撃は成功することがなかった。
山田は1点をリードした終盤の戦いについて「岡山戦は最後の最後に決められたので、最後まで守りたかった」と話す。結果的に1−0で逃げ切れたことを考えると、岡山戦の手痛い失点はこの勝利を手にするための授業料だったとも言えるのかもしれない。
扇谷健司主審が試合終了のホイッスルを吹いた瞬間、スタジアムに駆けつけたサポーターはこの日二度目となる喜びを弾けさせた。長崎がJリーグ加入後、初勝利を手にした。
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