そもそもこの講演会は、2012年7月に発生した大分県北部豪雨災害に対する支援事業として行われました。
すでに関心は薄れていますが、未だに被災地は完全には復旧しておらずこの講演会でも女子サッカー選手たちが募金を呼びかけていました。いまでも募金を募るくらいには、被害が残っているということで、ぼくも認識を新たにしましたし、災害被害とその復旧活動を啓蒙するという意味では良かったのかなと思います。
県が行なっていた募金活動自体は終了しているようですが。
ちなみに水害はこんな状態です。
ということで、本編その6です。
質疑応答
Q好きな選手、世界と日本でおられたら教えて下さい。
A三浦カズ選手。彼はスーパースター。素晴らしい。サッカーを表現している。日本を代表してると思います。あとは、女子ではワンバック選手が大好きです。ワンバック選手は本当に日本をリスペクトしてくれる。仙台に来てくれましたが、1週間で震度4が3回おきてみんな怖がっていたが、大丈夫だと話していたそうです。日本をリスペクトしてくれて、プレーヤーとしての存在感もありますね。
Q澤穂希選手はそろそろ結婚されるんですか?
Aそこまでは情報としてないです。でも、今年はないです。今年は選手で頑張ると聞いていますし、だれかいい方がいらしたらチームにメールを出してください。彼女は本当にすごい。挨拶がしっかりしてるし、ベテランだけど練習で手を抜かない。辛い時には背中を見なさいという事が言われていますが、チャンピオンになるならキャプテンにならないとダメだと伝えました。優勝目指すなら、でっかい背中を見せないとだめだと言うと、分かりましたと。それで背中で引っ張ってくれた。だから本当に持っていますよ。
Qうちの孫が2歳になりました。佐々木監督もお孫さんができるかも。サッカーさせたいですか?
A絶対にさせます。なぜかというと、少年期からやらないと。手でやるスポーツであれば中学でもいいが、サッカーはキック、ドリブルで片足立ちになる。これは少女少年期に幼年期でもいいのですが、片足でバランスとるからコーディネーション(体のいろいろな部位を使う運動)ができるんですね。
だからこそ、選手を大事にして育てないとだめなんです。
Q何歳くらいから始めればいいですか?
Aおばあちゃんでもお母ちゃんでもよちよち歩きからでも蹴らせるといい。楽しみながらでないと。褒めるのは大事。
Q宮間あや選手はFKがうまくて応援しているんですが、両足で蹴られる事の凄さは?
A宮間あや選手は、どちらかというと右足のFKが得意。田中陽子選手はは右左蹴れますね。でも、宮間あや選手は左でも良いボールを蹴られる。なぜうまいかというと、人の3倍蹴るから。蹴りこんでいるんです。自分から意識を高く持っているからうまい。だれでもセンスはあるが、練習量が違っています。
指導者や周りの人からキックがうまいと言われたら、練習しますよね。だから少女期からほめられて練習しているんです。
宮間選手はオリンピックでの時に全体練習後に軽く練習しますと始めたら、決まらずにムキになってガンガンやり続けたんです。その時、メディアが100人くらいいて、で、彼女からあと5本お願いしますっていう言葉が出て、メディアも含めて空気がシーンとなったんです。だけどいいのが決まらず、さらに2本蹴らせて欲しいと。その2本でスゴいシュートで、それで空気が良くなって次の日にいい試合ができた、という事がありました。
彼女たちは練習してるからうまい。努力に尽きると思います。
Q両方蹴られることの凄さについては?
A両方蹴れればいいけど、右でも左でもスペシャリストはいるしいい選手はいます。両方蹴られるように準備しておいた方がいいとは思います。
【完】
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