ヤングなでしこの活躍もあり、終盤になるに連れて盛り上がりを見せたFIFA U-20 女子ワールドカップ ジャパン 2012もあと2試合で閉会となります。そこで、大会最終日前日ですが、今大会を含めたこれまでの大会の観客動員数を紹介しましょう。
FIFA U-20 Women's World Cup
2012年日本大会 30試合で総観客動員数245,120人、1試合平均は8,171人
2010年ドイツ大会 32試合で総観客動員数395,295人、1試合平均は12,353人
2008年チリ大会 32試合で総観客動員数351,309人、1試合平均は10,978人
FIFA U-20 Women's World Championship
2006年ロシア大会 32試合で総観客動員数52,630人、1試合平均は1,645人
2004年タイ大会 26試合で総観客動員数288,324人、1試合平均は11,089人
2002年カナダ大会 26試合で総観客動員数295,133人、1試合平均は11,351人
ちなみに大会名は2006年を境にして代わっていますが、同じ大会です。
今大会はここまで1試合平均で8,171人を動員していますが、過去の大会を振り返ると、2006年のロシア大会を除けば過去最低の数字となっています。残念ですが、今年の2月に開催が決定し半年で準備したにしてはよくやったほうだと言えるでしょう。
小倉純二日本組織委員会委員長(JFA名誉会長)によると、FIFAとの会合でも、今大会に関しては「よくやった」という前向きな評価だったとのことです。「FIFAもJFAもプロだからやれたんだ。ただしこれ(だけ短い準備期間でやり遂げられた)は例外だ」との言葉が出たそうです。
大会の収支に関してはここまでの収入が6億なのに対し支出は10億円ほどになるそうで赤字になるのは確実だとのこと。U20枠を作り「ワンコインにしましたからね」と小倉さんはやむなしとの姿勢でした。
平均観客動員数を1万人に載せるには、現状245,120人の総観客動員数を32万人にしなければなりませんが、そのためには国立競技場のキャパでは足りません。残念ながら、平均観客動員数の1万人割れは受け入れなければならないようです。ただ、それにしても明日ヤンなでがナイジェリアと戦う3位4位決定戦と、ドイツとアメリカとで戦われる決勝戦の舞台は多くの観客の来場を期待したいところです。
ちなみに今大会はブラッターFIFA会長にとっては成功だったようで、まだ開催国が決まっていない2019年の女子ワールドカップの日本開催に前向きでした。JFAとしてはラグビーのワールドカップが開催されるため、両方の大会の会場に選ばれたスタジアムが最大で4ヶ月間、それだけに使用されることになるという事について懸念していましたが、やると決まればなんとなかなるような気もします。
やると決まれば、各地で議論されている新スタジアム建設計画にも影響があることでしょう。
すでに改築が決まっている等々力競技場や、広島市民球場跡地で建設が議論されているサッカー場、東京にもスタジアム建設の動きが進行しています。北九州でも小倉駅から至近に新スタジアム建設の予定があります。全国にある老築化したスタジアムの改築や新スタジアム建設の話と絡めた議論も期待したいですね。
女子ワールドカップは、2011年のヨーロッパでのドイツ。2015年の北米でのカナダと移動します。2019年にアジアで開催される事になると、ちょうどいいじゃないかというのがブラッター会長の考えでもあるようです。
U20女子ワールドカップに深く関わったみなさん、それからスタジアムを訪れたみなさん。国際大会が自国で開催されることの楽しさを十分に体感したものと思います。
やってみたらどうなるか、という発想に頭を切り替え、前向きに思考実験してみるのもいいと思います。
それにしても何にしても、明日は一人でも多くのサッカーファンのみなさんに国立に足を運んでもらいたいですね。サッカーファンのみなさんの声かけに期待してます。
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