柏サポーター間で発生した暴力事件をきっかけとして、太陽工務店が解散(柏公式)。特殊な状況で迎えた20日の福岡戦を踏まえ、北嶋秀朗がブログを更新している。
あえて。
サポーターの件、応援の件です。
あえて、触れます。
……
選手の立場から言い難いことだっただろうと思うが、それでもあえてエントリーを公開している。
このエントリーの中で北嶋も言及しているが、過去の柏とサポーターの関係は本当に険悪だった。柏の葉での試合で見たのは、サポーターが手書きした、選手を誹謗する横断幕がスタジアムを取り巻く状況で、どう考えても異常だった。その後、柏の葉ではバックスタンドの横断幕を貼りやすい位置にずらりとクラブが垂れ幕を出していて、その光景が不思議だったのだが、その理由が誹謗中傷横断幕にあったと聞いたのはずいぶん後である。
いずれにしても、選手とサポーターとの険悪な関係が過去にある中で柏に移籍してきた選手に話を聞いた時、そうした関係を想像していたようで「正直柏に移籍してくるのは嫌だった」という話を直接聞いたこともある。
そんな中、J2に降格した06年のシーズンの前のこと。持ち回りだったちばぎんカップがフクアリの完成もあり、2年連続となる千葉ホームで行われた試合でたまたまその光景を目撃した。世界三大カップ戦のキックオフを直後に控えた柏サポーターが、集まったゴール裏のコンコースで、リーダーからの「苦しいこともあるだろうけど、応援していこう」という呼びかけを好意的に受け入れる、という場面だった。
そしてたぶん、このシーズンからだったはず。柏において、選手とサポーターとの関係が劇的に変わったのは。全てをフォローできているわけじゃないから踏み込んだことは書けないが、それにしても試合後のサポーターとの勝利のセレモニーはそれに対してお金を出しても見たくなるようなものだった。だからこそ、主力選手が大量に移籍した06年に1年でJ1昇格を決めたのは、必然的なものだったのだろうと思う。スタジアムの雰囲気が、チームを後押しする好例になったんだろうと思う。
そうやって築いてきたクラブの雰囲気を、もう一度作りなおそうという北嶋の呼びかけを受けて、柏がどんな雰囲気を作り出すのか。今がどん底だとすればここから先は上がっていくだけだと思うし、楽しみなところである。各クラブが独自に創りだしてきた文化の一つの誇れる形だっただけに、よりよい方向に収束していくことを期待したいと思う。
あえて。
だからこれを機に、ホントに真剣に考えましょ。
もう一回向かいあいましょ。
できるでしょ。レイソルなら。
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