川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

JYC準々決勝 川崎U18vs浦和ユース:「0−2からの逆転劇。自分たちのサッカーを貫いた川崎U18が浦和Yを下す」
2点差を追いついたチームは強い。勢いに乗った攻撃が続く中、劇的な場面が訪れる。後半ATの90+1分の事だった。

タッチライン際でボールキープした#18三好康児が、ヒールを使ったトリッキーなプレーで一人を剥がすと、ゴール前の#14梶田航平へとパス。このボールが#22岡田優希へと渡る。

「練習の時からずっとああいうシュートを外していました」と苦笑いする岡田のシュートは、練習の成果もあったのか、ゴールネットを揺らした。

土壇場での逆転劇に全身で喜びを表す川崎U18の選手たちは、しかし、すぐに表情を引き締め直し、ピッチに戻った。試合終了間際に逆転を喫した浦和Yが猛反撃に出るが、そう簡単に点が決まるほどサッカーはやさしくはない。浦和Yに追いつくだけの時間は残されていなかった。



試合は両チームの良さが出る立ち上がりとなる。特に浦和Yの攻撃には鋭さがあり、前半6分には1トップの#7広瀬陸斗がエリア内で決定的なシュートを放つ。決まってもおかしくないシュートではあったが、川崎U18のGK#21深谷星太が鋭く反応してこれを弾きだす。

「練習でもよくやっていました。ワンタッチした瞬間にイメージはできていたので、予測通りでした」(深谷)

このファインセーブもあってリズムに乗った川崎U18が次第に反撃のテンションを上げ、共にオープンに打ち合う迫力のある試合展開となる。そんな前半22分に試合が動く。

30mほどの距離のあるFKを蹴ったのは浦和Yの#23安東輝。無回転を意識したように見えたシュートはダフリ気味の弾道となるが、これが壁に入っていた#4茂木力也に当たり、コロコロと転がってゴールとなった。その直後の25分にも、浦和Yはゴール前の混戦から放たれた#7広瀬のシュートがDFに当たり、ラッキーなバウンドとなってゴールとなる。浦和Yが前半半ばで2点をリードする展開となる。

浦和Yがこれで満足したというわけではないのだろうが、それまで攻撃的に拮抗していた心理的なバランスが崩れてしまったのかもしれない。また、川崎U18が気持ちを切らさなかったのもポイントだった。2失点目からわずか3分後の28分に、#22岡田優希が左足を思い切って振りぬく。少々距離はあったが、強烈なシュートはゆるやかな弧を描いてポストに当たり、ゴールへと吸い込まれた。このゴールが反撃の狼煙となると、そこから川崎U18が一方的に押し込む展開となる。

今野章監督は「あの後からは守備も攻撃も良くなりました」と岡田のゴールの意味について言及。また今野章監督はハーフタイムに「『いい試合だよ』という話をしていました。もう一度それを続ければチャンスはくるし、追いついたらうちも精神的に有利になるから2−1の状態で構わないから続けていこう」という話をしたという。

人数をかけて攻め込む川崎U18に対し、守りながらカウンターを狙う浦和Yの構図は、前半途中から試合終了間際まで続く流れとなる。川崎U18にいつ点が決まってもおかしくない、そんな試合展開の中、浦和Yは時折鋭いカウンターに出て川崎U18ゴールを脅かす。後半60分には浦和Yがカウンターから左サイドをえぐり、2列目から飛び込んだ選手がエリア内でシュートを打つという決定機を作るが、深谷が右手一本でこれを防ぎ事なきを得る。

1点差を追いかける川崎U18は、ゴールに向けたテンポアップを意図し、後半65分に#32岸晃司に代えて#14梶田航平を投入し、この交代采配がハマる。迎えた75分に左で作った川崎U18は、岡田がエリア内でシュート。これは一度は浦和YのGK#18関口亮助の攻守に阻まれるが、このこぼれを梶田がボレーで決めて、川崎が同点に追いつく。

キャプテンの#10脇坂泰斗は「これで行けるなという、それしかなったです。押せてはいたので」とその瞬間の心境を振り返る。またボランチの#25板倉滉は「2−2になってからも、ずっと1点をとりに行くという気持ちでしたし、取れる雰囲気はすごくありました」とピッチ上の高揚感を口にする。

その一方でGKの深谷は「延長とかが頭にはありましたが、流れ的にはこっちに来てたので、変なミスだけはしないように意識してました」と話し、最後の砦としての意識を切らすことはなかった。

そんな流れの中、冒頭に記した通り川崎U18は90+1分に岡田が劇的な逆転ゴールをねじ込み、試合にケリを付けた。表示されていたアディショナルタイムは、3分。浦和は、90+3分に、3枚を同時に代える賭けに出るが、彼らが与えられた時間は少なすぎた。結局川崎U18が、土壇場での逆転劇で浦和Yをうっちゃり、クラブ史上初となるJユースカップ準決勝進出を決めた。


JYC準決勝は12月21日にキンチョウスタジアムで行われ、川崎U18は広島ユースと対戦します。KOは14時です。
Jユースカップ


川崎U18 4−2−3−1

ーーーーーーー32岸

10脇坂ーーー18三好ーーーー22岡田

ーーーー25板倉ーーー13土橋

6吉田ーー5河村知ーー3坂口ーーー4太田

ーーーーーーー21深谷


浦和ユース 3−4−3

ーーーーーーーー7広瀬ーーーーーーー

ーーーーー23安東ーーー10関根

22荒木ーーーーーーーーーーーーーーー2細田
ーーーーーー14斎藤ーー4茂木

ーーーー3森ーーー8須藤ーー35小木曽

ーーーーーーーー18関口

3-2
22' 浦和 #4茂木力也
25' 浦和 #7広瀬陸斗
28' 川崎 #22岡田優希
75' 川崎 #14梶田航平
90'+1 川崎 #22岡田優希 

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