川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

ヴァンフォーレ甲府を率いる城福浩監督と、川崎フロンターレを率いる風間八宏監督の両監督が出版した2冊の書籍について紹介します(いまさらですが)。

城福浩監督の「Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法」がJリーグのクラブを実際に指揮した現役監督が現場で得た経験を元にした著書である一方、風間八宏監督の「風間塾 サッカーを進化させる「非常識」論」は、その指導理論をつまびらかにする一冊。

城福本は、城福監督が監督業やサッカーそのものに正攻法で向き合っており、城福監督の監督としての日常が描かれていて興味深い。Jクラブの監督がどのようなタイムスケジュールで仕事を進めているのかの理解が進むはずだ。また、チーム作りのコンセプトについても知見を与えてくれる。例えばポゼッションの概念について「集結した相手を広げる術を身に付けるためのもの」であると規定。一般的に持たれている「ボールをつなぐサッカー」にとどまる理解を、一段階深めるためのヒントを提示してくれるという意味で読む価値のある一冊である。

一方、風間監督の風間塾は、言葉の使い方が洗練されており読み進める中で「腑に落ちる」瞬間を何度となく経験できるはずだ。

印象に残るレトリックの一つとして、「シンプル」と「精度」とを同列に扱った説明がある。「シンプル」という単語の中に「精度」が隠されていると述べるその一文にまさに目からウロコが落ち、物書きとして感服させられた。→p34

サッカーに限らず、日常を説明する数多くの言葉には、その言葉と共に想起される画一的なイメージがまとわりつくもの。しかしそれらの言葉の中には、違う角度から光を当てることで浮かび上がってくる隠された概念が込められていることがある。その一例が「シンプル」の中に隠された「精度」という概念だった。

風間監督は「シンプル」と「精度」に象徴される、言葉の本質を抽出する作業全般を差して、「常識を疑え」と提唱している。サッカーや言葉に対する非常に面白いアプローチだと思う。

オマケ
監督業の辛さからか(無理がある)、レーヴ監督がボールボーイに対して行ったいたずら。
レーヴ監督の獲物を狙うかのような視線と、ボールボーイの表情が絶妙です。
「んっ、だよ…、あっ!」






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