川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。



 1部残留のため、最低限でも7位でシーズンを終えたい川崎U18が最終節を迎えた。対戦相手は市立船橋高校。この試合で勝利すれば無条件で7位が決定する一方、勝ち点2差に付けていた8位の山梨学院大学付属高校の結果次第では、負けたとしても7位以内が決定するという状況での対戦となった。

 川崎U18の先発は以下の通り。GKの#1寺越大河、DFは4バックで左から#25河村英侑、#13河村知侑、#2小川穂高、#4太田賢吾、ボランチが#7小口大貴と#8吉田直矢のコンビで、前目の中盤に左から#9西原樹、真ん中に#18脇坂泰斗、右が#26三好康児の並び。トップに#22岡田優希が並ぶ布陣。

 市船は、GK#30、4バックは左から、#2、#4、#3、#8、ボランチ2枚。#5、#18、MFの3枚は、#15、#7、#21。1トップに#20という布陣。

 前半は川崎U18のペースで進む中、9分には#18脇坂からのパスを受けた#22岡田がゴール前でシュート。これは枠を捉えきれず。川崎U18は両サイドからの攻撃を起点に中央の#22岡田と、#18脇坂とのコンビで市船を攻めた。

 対する市船は、ワントップの#20がポジションを上下に動かしながらボールを引き出して攻撃を組み立てようと試みる。川崎の#7小口大貴はこの動きに対し「CBがファーストディフェンスでうまく行けていたと思います」と#13河村知、#2小川のCBコンビの対応を褒めつつも、「その後の中盤のところでうまく付ききれていませんでした」と自身のプレーについて反省していた。

 試合が動いたのは26分のこと。#18脇坂からのパスを受けた#26三好がシュート。これはGK#30が弾きだすが、このこぼれ球を#22が詰めて川崎が先制点を奪う。

「相手が前から来ていて、カウンターを打った場面で相手の人数が少なかったので行けると思っていました」と話す三好は、「自分で決めたかったです」と残念がるが、結果として岡田のフォローによりゴールが決まったことについては満足の様子だった。

 得点を決めた#22岡田は、こぼれ球を詰めた形のこの得点について「久しぶりにこぼれ球に詰めたゴールだったので良かったです。ああいうこぼれ球は狙っていました」と話し、佐藤寿人の動きに着想を得た狙い通りのゴールだったのだと振り返っている。

「高校の箕輪(義信)先生に佐藤寿人選手の話を聞いていて、イメージが湧いていました。自分に合った動きをするということ。信じてプレーするということ。それを1試合を通じてやれたのが出たシーンだったと思います」

 箕輪(義信)先生とはもちろん、あの川崎OBの箕輪義信である。岡田が通う高校に箕輪が教師として赴任しており、そこで現役時代に対戦したストライカーの話を教えてもらうべく話を聞きに行ったのだという。そうした貪欲さと意識付けがゴールという形になったという点で本人としては嬉しい得点だったようである。

 試合はその後も川崎U18が攻め続ける中、34分の#22岡田のシュートは枠をそれる。また前半ロスタイムには#18脇坂が決定機を迎えるが、GKに弾かれ、このこぼれ球も枠を外れて追加点を奪えなかった。

 1−0で折り返した後半、市船は#21に代えて#14を投入してペースを掴む。この#14が再三の市船のチャンスに顔を出して川崎の守備陣を撹乱した。

 そんな中、65分に一つのプレーが起きる。市船のカウンターから#7がGK#1寺越との1対1の形に。#1寺越は体を張ってこの突破を防ぐが、ここで相手と交錯してしまい、膝のあたりに裂傷を負ってしまうのである。#1寺越は近隣の救急病院に救急車で緊急搬送され、患部を縫合する治療を受けることとなる。

 この#1寺越の負傷交代について#9西原は「寺越は当たっていたので、彼がケガで交代して流れが変わったところはあったかもしれないですね」と振り返る。また、キャプテンの#7小口大貴は#1寺越について「決めきれなかった場面が多かったのは申し訳なかったです」と追加点で楽にしてあげられなかった試合運びを悔やんでいた。

 ペースを握り続けていた市船は、75分に#15石田雅俊が同点ゴールを決めると、続く81分にその#15石田が逆転ゴールを決める。後半に入り、川崎を襲い続けた#15石田については#7小口が「相手の15番に対しては、飛び込んでしまったところがありました。じっくり対応すればよかったです」と反省していた。

 この#15石田は、試合終了間際の90+5分にエリア内へとボールを持ち込みPKを誘う動きを見せるが、自身が蹴ったPKは#1寺越に代わりピッチに入った#19深谷星太にキャッチされてしまいハットトリックを記録する事はできなかった。一気に盛り上がる川崎はここから同点ゴールを狙って攻めこむが、残された時間はあまりにも少なく、結果的に市船ゴールを揺らす事はできなかった。

 結局川崎U18は1−2で市船に敗れ、勝ち点は伸ばせず。同時刻に行われていたジェフ千葉U18に山梨学院大学付属高校が逆転勝ちしたため、勝ち点で逆転され8位でシーズンを終える事となった。この結果、川崎は関東2部への降格が決定した。

以下コメント

◯安部一雄監督
 相手は体が強かったですね。個の技術のところでもやられてしまいました。落としてしまい、申し訳ないです。

◯小口大貴 3年生
 良くない中でもいい時間帯に形を出せて点を取れたと思います。ただ、全体的に見たら前半はあまりいい形は作れていませんでした。
 相手の20番に対しては、CBがファーストディフェンスでうまく行けていたと思います。その後の中盤のところでうまく付ききれていませんでした。
 寺越の負傷交代は、ビッグセーブを何度もしてくれていましたし、逆に決めきれなかった場面が多かったのは申し訳なかったです。
 相手の15番に対しては、飛び込んでしまったところがありました。じっくり対応すればよかったです。
 最後のところのミスは突き詰めて行かないとダメだと思います。
 今年からサッカーが変わり、考える事がたくさんあって濃い一年間でした。
 結果から見ればあまり良くはない一年間でしたが、このサッカーをやり始めた当初よりも成長できたかと思います。これからも、ちょっとずつでもうまくなるように頑張って行きたいです。
(後輩に対しては)今年は後輩も出ているメンバーが多いですし、あとはメンタルが強ければ上に行けると思います。頑張ってほしいと思います。
 キャプテンは大変でした。2年の時は先輩がいましたが、今年は1年生はうまいですし。

◯西原樹 3年生
 そんなに悪くはなかったと思っています。監督が、言うには前にいけていない。動き出しの悪さだとか、受けに行きすぎて、裏に行けていないということは言われていました。下がって足元で受けるのは元々苦手なので、裏に出る感じでは考えていました。
 寺越は当たっていたので、彼がケガで交代して流れが変わったところはあったかもしれないですね。
 今日はシュートを打てていないので、ダメです。もっとシュートを打たないとダメです。そうすればもっと相手を怖がらせる事ができたんですが。
 2部に落ちてしまったのは残念ですし申し訳ないです。どうにかして残留したかったので、悔しいです。
 ユースでは、1年の時は全然試合に出られず、2年の最後の方にチャンスをもらえたという感じでした。僕自身は3年間で成長できたと思います。最後に先発もできましたし。
 ぼくは沖縄から来たんですが、中3の時に関東に遠征に来て、その時にジュニアユースのコーチをやっていた久野さんにうちの監督が相談してセレクションを受けて合格したという感じです。一人で出てきて、青玄寮に入っています。進路は、金沢星稜大学というところに決まりました。

◯岡田優希 1年生
 あのゴールは、久しぶりにこぼれ球に詰めたゴールだったので、良かったです。ああいうこぼれ球は狙っていました。高校の箕輪(義信)先生に佐藤寿人選手の話を聞いていて、イメージが湧いていました。自分に合った動きをするということ。信じてプレーするということ。それを1試合を通じてやれたのが出たシーンだったと思います。
 シュートミスの場面は、今やってきた事ができていなかったので、反省してます。体の動かし方について意識していて、ボールと体を一緒に持っていくことを意識しています。あのシュートミスの場面は足だけで行ってしまいました。
 プレー全般を自分で見なおして、あまり自分が考えていたような動きではなかったので、そこを意識しています。
 メッシとかイニエスタとか、正確さがすごい。ボールを持った時の早さが違う。自分もスピードを活かす駆け引きを身につけたいと思っていますし、自分の早さや動き出しの部分を意識してます。
 前半の戦いで相手は、行けそうだと思ったのかもしれません。
 点を取ることは意識しています。トップでプレーしたこともありますし、練習試合もやらせてもらって、そこでやれたこともあった。でももっとやらないとダメだということもわかりました。今やっていることは、トップとの練習の中で気がついたことでもあります。


◯三好康児 1年生
 ゴールにつながったシュートの場面は、相手が前から来ていて、カウンターを打った場面で相手の人数が少なかったので行けると思っていました。自分で決めたかったです。
 サイドでプレーしていた時間帯は、ボールをあまり触れませんでした。触れた時も相手を崩しきれませんでした。
 勝ちが絶対に必要で、それでどうにかしてでも勝ちたかったです。決めきれなかったのは、今年一年を通して言える課題でした。
 去年からユースに上がってやっていましたが、1年間を通じて1部に残留できなかったのですが、自分としてはトップチームと絡んでプレーすることもできたので、それでスピード感がよくなりました。でも、まだまだ技術面でも精神面でも未熟だと思います。



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